社会生活

【山崩れ全姿】日本遺産、耶馬溪(やばけい)のある大分県中津市耶馬溪町はどんなところ?


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2018年4月11日未明、中津市耶馬溪町金吉の裏山で雨もないのに山崩れが起きました。



行方不明者6名の山崩れ【大分県中津市耶馬溪町金吉】

雨もなく、地震も起きていないのに山崩れが起きた原因はまだわかっていませんが、住民4世帯6名が行方不明との事。
地元の消防団が出動し手作業で山崩れの土砂を掘り出しているているとのこと、一刻も早い救出が待たれます。

切り立った岩山、天柱ような山の頂上から高さ100m幅200メートルにわたり山崩れを起こしています。

 出典元:とくダネ

 出典元:とくダネ
これが山崩れの全容ですが、山の途中木が残っている部分が見られます。山崩れの二次災害の恐れがあるとのことですので要注意です。

雨も地震もないのになぜ山崩れが起きたのか?
二三日前から小石が落ちていたという住人。山崩れの前に異様な音がしていたという報道も出ています。
ハザード区域として指定されていた場所のようですが、映像を見ると「山」といっても切り立った急な崖に時がたち木が生えた処のような印象を受けます。当地について調べてみました。

中津市の景勝地・耶馬渓(やばけい)が日本遺産に

2017年4月28日、大分県中津市にある山国川の上・中流域及びその支流域を中心とした中津市・玖珠町にまたがる広大な景勝地・耶馬渓の歴史や文化を語るストーリー「やばけい遊覧~大地に描いた山水絵巻の道をゆく~」が日本遺産に認定されました。
日本遺産とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として文化庁が認定するものです。2015年度までに37件、2016年度は17件、計54件が認定されています。日本三大奇勝として知られ、日本新三景に選定され、名勝にも指定されています。

2018年4月山崩れが起きた場所からは少し離れています。

耶馬渓とは

耶馬渓は、川が溶岩台地を浸食した奇岩の渓谷で、石柱の断崖、岩窟、滝、巨石が大パノラマをつくります。その深く神秘な地形は伝説と祈りの場所となり、山水画のような風景は文人画人憧れの地でした。1000年以上の昔から、人々は岩から仏、石橋、洞門、庭園と、優れた作品を生み出し、広大な大地に配しては回遊路でつないでいき、大正時代ついに一本の自然絵巻物となりました。次々と場面が展開する「耶馬渓」という自然山水絵巻に入り込み、空から、谷底から、遊覧の旅が満喫できます。

耶馬渓遊覧スポット

■巨石伝説ー八表山ー八表山探勝道・修験の滝/海辺の城下町中津を出発し、まず目に入る山は、耶馬渓の入口で、様々な伝説を持つ巨石が群れをなす霊峰「八面山」です。1000年程以前から周辺には古代仏教文化が根付き、周辺の岩屋に仏を安置していきました。

■絶壁を伝って仏にまみえるー羅漢寺探勝道・古羅漢の峰・古羅漢探勝道/八面山から参道の細く長い石畳の先に岩窟の寺院「羅漢寺」があります。羅漢寺と、対岸に盛り上がるごつごつとした峰「古羅漢」の探勝道では、天然の石橋や岩窟、岩肌に巡らせた鎖をつたい登ると、五百羅漢をなど約二千体もの石仏が待っています。

■断崖からの景色ー青の洞門・競秀峰/羅漢寺から下った山国川沿いに、屏風を立て並べたような巨大な絶壁「競秀峰」が現れます。ここは福澤諭吉が土地を買い、開発から守った景勝地だそうです。この岩壁沿いの道から川に落ちて命をなくすことがないように、約200年前に禅海和尚が30年かけて掘ったトンネル「青の洞門」があり、無数のノミ跡から和尚のキモチが伝わります。

■岩峰が迫る耶馬渓ー村上医家史料館・一目八景・麗谷探勝道/青の洞門から玖珠へ向けて奥深く分け入ると、岩峰が迫る渓谷に入ります。ここは約120年前の明治時代、中津出身で玖珠郡長の村上田長が中津と玖珠を繋ぐ道路を開鑿した秘境「深耶馬渓」です。奇峰や一枚岩の滝が連続する神秘的な空間は天下の勝地と呼ばれます。

■石柱のある河童の隠れ里ー裏耶馬溪・奥耶馬溪/森城下町から西に行くと、石柱群の裾に集落が寄り添う「裏耶馬渓」に到着し、さらに西へ行くと山国川を遡った先の源流の地「奥耶馬渓」にたどり着きます。石が何万年もの時をかけ川底にあけた甌穴群の水辺や、自然の中の温泉と暖かなすっぽん料理やはも料理、名物の巻柿が楽しめます。奥深い谷や岩窟は落人伝説を生み、平家の落人が河童となり登場する河童祭りが伝えられています。

険しい岩にさえぎられながらも寄り添い生きる人々の姿が見えてきますね。

この耶馬溪に近いという山崩れ現場です。近くの神社を探してみました。

伊勢山大神社(いせやまだいじんじゃ)『かっぱ祭り』

『かっぱ祭り』とは、カッパに扮した5、6歳の4人の男児の周りに畳半分くらいの大うちわ(唐うちわ)を持った4人の青年が囲み、その周りを毛槍、横笛、鉦、太鼓、チャンボシを持った総勢40余人の行列が、道楽を奏でながら境内まで繰り出し円陣で踊りぬくお祭りだそうです。このことから「かっぱ楽」ともいわれます。
「かっぱ楽」は、約300年前から伝えられてきた郷土民芸で、源氏に追われた平家の落人の想念が、カッパに化けて農作物を荒らしたり牛馬に災いをもたらし、水辺で遊ぶ子供たちの生命をも奪うことから、カッパの霊を慰めるためこの神事を氏神の神前に奉納し、かっぱから子どもや家畜を守護し、厄を払い、五穀豊穣を祈願するものとのことです。
耶馬溪地域では、この「かっぱ楽」が地域の保存会によって三つの地域(二瀬天満宮、伊勢山神社、雲八幡神社)で、継承、奉納されており、ひとつは、夏7月29日には雲八幡神社『宮園楽』、もう二つは、秋9月21日の伊勢山神社『樋山路楽』9月22日には二瀬天満宮の『二瀬楽』が開催されます。

伊勢山大神社(いせやまだいじんじゃ)

ご祭神/天照皇大神(あまてらすおおみかみ)、豊受大神(とようけおおかみ)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)
住所/大分県中津市耶馬溪町大島311番地 地図

二瀬天満宮(ふたせてんまんぐう)

ご祭神/菅原道真公(すがわらみちざねこう)
住所/大分県中津市耶馬溪町樋山路505番地 地図

雲八幡神社

本社の境内を流れる小川の下流、約500mに「雲石」があります。この石から七色に輝いて立ちのぼる雲の中から大宝3年(703)童形の神様がご出現になったと伝えられているそうです。この石は神様の降りられる座、いわゆる磐座で『雲のやしろ』と祭られました。古代の場、雲八幡宮の元宮です。

ご祭神/応神天皇(おうじんてんのう)、神功皇后(じんぐうこうごう)、大山祇命(おおやまずみのみこと)(配神)天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、高木神(たかぎのかみ)
住所/大分県中津市耶馬溪町宮園407番地 地図



大分県中津市耶馬溪町の妖怪

小さいころ、確か教科書に載っていた「青の洞門」の物語は耶馬溪町のお話だったのですね。文豪など芸術家も創造力を掻き立てられた当地は、天柱石でできた街と言っても過言ではないかもしれません。天柱石の間を穿つ渓谷と、渓谷に棲みつく人々の姿。

2017年4月、日本遺産に登録され観光客誘致に期待をよせインスタグラムコンテストのようなイベントやウォーキングツアーなども盛んに開催されているようです。

天柱石というと富山の天柱石には地球で初めて神が降臨した場所として知られるようになりましたが、こちらも神様が宿る場所であるのでしょう。また、平氏の霊がおどらせるカッパ祭りを行う、深い神秘に満ちた場所です。カッパとは、人の足を引っ張って子どもをおぼれさせるいたずら好きの妖怪で川に棲むと言われる存在です。カッパがいたずらしないようにと年三回の祭りがおこなわれるのですが、お山の方を管轄するのは妖怪ではなく神様です。岩面に亀裂が入っての山崩れなのか、麓に暮らす人には恐ろしいことではあります。

雲の社には北極星の神、天御中主神が鎮座されるのは天柱のある当地だからこそでしょう。観光地となっても神々との対話、いのりを忘れず日本の宝物に触れさせていただきたいですね。

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