スーパーでレジ打ちのアルバイトをしていた横浜市に住む中国籍の16歳男子高校生が、客のクレジットカード情報を盗み、3日間で80回、1,000万円以上を使用するという事件が起きました。
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3日間で1000万円以上を使い込んだ内訳
2020年1月に他人のクレジットカードを不正に利用して、羽田空港から関西方面へプレミアムクラスの航空券4枚、約14万円分を購入し、通信制高校に通う少年が逮捕されました。少年は3日間で約1,000万円をつかう高校生には破格の豪遊をしたことで、「いったいどのように使ったのか」が注目を浴びています。
■航空券はエコノミーではなくプレミアムクラスで。
エコノミーで3万7460円のところプレミアムクラスでは5万3060円かかります。プレミアムコースとなると機内食は有名料理店の高級料理が提供され、専用カウンターから搭乗手続きをし、専用ラウンジも用意されています。
■タクシーを足とした
高校生ですから車の免許は持っていませんから、足としてタクシーを利用していました。自宅の横浜→千葉県市川の友人宅→TDL(東京ディスニーランド)→富士急ハイランド(山梨)→TDS(東京ディズニーシー)への移動にタクシーを使い、移動距離300㎞で約21万円を使用。
■東京ディスニーランド(TDL)
TDLで約120万円を使用したということです。4人で使ったとして一人30万円を一日で使っている計算です。チケット代8,200円、お土産の平均額は3,877円、飲食平均額は2,437円、ぬいぐるみで一番高いものが5万3千円ですから、ひとり30万円の豪遊は破格です。
今回高校生による1,000万円にのぼるクレジットカードの不正利用ということで話題になっていますが、2019年被害総額は273億円、2018年は235.4億円に上っており、年々増えている傾向にあるそうです。その手口はいかなるものでしょうか。
クレジットカードを不正利用する手口
16歳高校生による不正利用の方法は、レジ打ちの際にカード番号、有効期限、氏名、セキュリティーコードを暗記して利用していたとされています。
最近はクレジットカード支払いの際にサインや暗証番号を入れずに決済できることも多いので、暗証番号は必要ない場合が多いですから、オンライン決済の場合だと上記の4つの情報が入手できればカード自体がなくても不正利用できることになります。航空券などはネットで購入できます。
では、タクシー料金はどのように支払ったのでしょう。スマホ決済でクレジットカードと連携させれば、チャージすることができます。けれども、スマホ決済ではチャージ上限が設定されていて、本人確認設定済みでなければ、多くても2万円前後が上限になりますから、一日21万円ものタクシー利用は、もし、4人がそれぞれスマホ決済したとしてもなかなか大変な額です。「全国タクシー配車(japan taxi)」アプリを利用した場合はあらかじめクレジット情報を入力しているため降車時も支払い手続きなどはいりません。不正利用を防止するセキュリティに関してのポリシーは特にHPではみあたりません。
アプリを利用してオンライン決済できるモノやサービスが増えれば、便利である反面不正利用リスクも増えることになります。
代表的なクレジットカード不正利用
■フィッシング詐欺
金融機関やカード会社を装って「キャンペンに当選しました」「カードの有効期限が近づいています」などのメールを送信し、偽のサイトに呼び込んでクレジットカード情報を盗まれ悪用される。
■スキミング
クレジットカード情報を読み取るスキマー装置で読み取った情報をコピーし、カードを偽造する。
■オンラインショッピング詐欺
架空のオンラインショッピングサイトを設けてカード決済に誘導されたうえ、クレジットカード情報を盗まれる。
■なりすまし
不正に入手したカードをカード所有者本人に成りすまして利用する。
■オンラインショップから情報漏洩
オンラインショップに不正アクセスして情報を盗まれる。
■出会い系サイト詐欺
出会い系サイトに登録させて、クレジット情報を取る。
不正に利用された場合の補償
多くのクレジットカードは盗難保険に加入しており、不正利用されたり、紛失した場合はすぐにカード会社に連絡して、不正利用を止めることができます。不正利用だと証明された場合、支払いは免除され、全額が補償されます。ただ、カードを止めてカードを再発行するためには、費用が掛かる場合もあります。紛失したので再発行し、その後カードが出てきたということがないように500円ほどの再発行料金を取っているところが多いようです。
安全にクレジットカード決済るための工夫
東京オリンピックがやってくる際のキャッシュレス化の波が、新型コロナ感染の広がりを防止する一つとしてカード決済は自分の手でする波と重なって、クレジットカード支払いの際にカードを店員に渡さず、自分自身でカードリーダーに差し込む形式が、コンビニを始めスーパーでも増えてきました。
できるだけそのようなお店で買い物をすれば、クレジット情報を他人の目にさらすリスクを避けることができます。
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