社会生活

撮った動画を「負のお金」に換える配信の方法ー動画配信リテラシー(利用能力)

動画配信リテラシー1

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2019年3月5日更新
不適切動画が拡散された大戸屋が、3月12日全店を休業し、不適切行為再発防止しイメージ再生を図ることがわかりました。大戸屋では、不適切動画の投稿・拡散により1億8千万円の損失を被ったことや、この日一日休業することにより1億円の損失としていますが、イメージ払しょくの一日を設定したようです。具体的内容は最後にお伝えします。

このように、このところ多発している「不適切動画」。動画を撮った人、不適切行為をした人共に、損害賠償請求を受ける事例も出てきました。「動画はお金に換わる」世の中で、逆に動画で大きなを責任を負う人が出てきています。免許もなく、リテラシーのあるなしにかかわらず、カンタンに全世界に配信できてしまい、利用能力不足によって傷つく人、風評被害、実質的な損害を受ける店、など被害者側はもちろんのこと、不適切行為を行ったり撮影したりする人自身が個人情報をさらし少なくとも社会的制裁を受けることになりました。

大人にとってみればお笑いにもならない「おバカ動画」は、身の回りでも起きないとは限りません。動画配信リテラシーを体系的に行う場は周囲にはありませんし、それを子どもたちに教える知識を持つ人が周りにいるとも限りません。ということで、動画配信を有効利用できる最低限の知識、動画配信リテラシーについて調べてみます。



バイトテロといわれる不適切動画とは

このところ、問題になっている不適切動画ってどういうものがあるのでしょうか。

・大江戸屋ホールディングスの従業員による、食べ物をつかった不適切な行為と身体の露出
・くら寿司のバイトリーダーによる食材を使った不適切行為と言葉
・すき家店員が店内でおふざけ
・セブンイレブン店員がお店の商品を口に入れて吐き出す、たばこなどを放り投げる
・ファミマ店員が商品を外から舐める
・調理中、フランベ的に上がった火でタバコに火をつける
・マクドナルド配達バイトが交通ルールを守らず赤信号も突っ走る

バイトテロだけではなく、先生を怒らせて暴力先生の動画で炎上させる、高校生による集団リンチ動画などがニュースに上っています。

不適切動画が拡散するワケ

「不適切動画」で検索すると、色々出てきます。私たちが不適切動画のニュースをテレビで目にするとき、そこに映っている人物は未成年のこともあるなど様々な配慮が働いてボカシが入っています。「誰が、どんな罪を犯したのか」についての全容が明らかにならないうちに個人情報をさらすことはしないというリテラシーがあるわけですが、ユーチューブなどの動画サイトなどでは何の加工もなされておらず、顔も店舗名も丸出しです。

さらに、不適切動画、迷惑動画とされるものの中にはいわゆる、ユーチューバー(動画配信により広告料を稼ぐ人々)もいます。面白おかしく(?)迷惑行為を行うことによってアクセスを稼ぎ小遣い稼ぎをしている人がいるんです。「迷惑動画」のまとめ動画を告発行為として作成している人もいます。そういった人たちは常に「不適切動画」を探しておりアクセスが稼げるとみれば、すぐに動画を作成して拡散します。

仲間内で笑いあうだけの軽い気持ちで撮った動画が、SNSにUPされるや、即座に検索されてピックアップされる可能性があるということです。動画をアップした元でグループ内での視聴であるとしても、グループの一人が自分の友達に動画をシェアすれば、その動画のセキュリティーは限りなくフリーになってしまいます。見れば人がざわつく動画をテレビでもラジオでもピックアップする番組は多くなってきていますし、警察でも、税務署でも動画検索担当がいて常に”犯罪”を探しています。不適切動画をたとえグループ内であっても公開すれば、社会的に明らかにされるという覚悟をもってUPすべきでしょう。けれど、不適切動画って何なのでしょう?

動画サイトYouTube(ユーチューブ)では、次のようなガイドラインを示しています。

YouTube を使用することは、世界中のユーザーが集まるコミュニティに参加することです。YouTube の便利な新しいコミュニティ機能は一定の信頼関係によって成り立っています。何百万人もいるユーザーがこの信頼関係を尊重し、YouTube もユーザーを信頼しています。すべてのユーザーが YouTube を楽しく利用できるよう、以下のガイドラインを遵守してください。

YouTube の動画を見て不快に感じることもあるかもしれません。不適切だと思われる動画があった場合は、報告機能をご利用ください。YouTube のスタッフが確認いたします。YouTube のスタッフは、不適切として報告された動画を 24 時間体制で確認し、YouTube コミュニティ ガイドラインに違反していないかを判断しています。出典元:YouTube

YouTubeがいう「不適切だと思われる動画」とはガイドラインに違反している動画ということになります。

不適切な動画ーYouTubeのガイドライン

世界中のユーザーが集まるコミュニティに参加するために、みんなが気持ちよく利用するガイドラインは次のようなものです。

■ヌードや性的なコンテンツ
「YouTube は警察当局とも密接に協力し、子供に対する搾取を通報しています。」とのこと。たとえ自分で撮影したものでもNGです。

■有害で危険なコンテンツ
「他者、特に子どもに対して大けがにつながる危険性のある行為を促すような動画を投稿しないでください。」犯罪行為や死に至ってしまうような行為を助長するものはNGです。

■不快なコンテンツ
人種、民族、宗教、障がい、性別、年齢、国籍、従軍経験、性的嗜好や性同一性に基づく個人または集団に対する暴力行為を助長または許容したり扇動するコンテンツはアップロードすることができません。

■暴力的で生々しいこと
視聴者に衝撃を与えることや世間を騒がせること、根拠のない情報を流さない。十分な背景、調査、取材をもとに理解されやすい動画でなければ不可。

■嫌がらせやネットいじめ
嫌がらせ的な動画やコメントを YouTube に投稿することは許可されませんし、報告により削除することができます。

■スパム・誤解を招くメタデータ・詐欺
スパムは迷惑行為です。

■脅迫
「略奪、ストーカー行為、脅迫、いやがらせ、恐喝、プライバシーの侵害、他のユーザーの個人情報の漏えいといった行為や、他のユーザーを扇動して暴力行為に走らせたり、利用規約に違反させたりすることは許されません。」当事者はYouTubeから永久追放されます。

■著作権センター
著作権を犯す動画をアップすることはできません。

■プライバシー
他のユーザーが同意なくお客様の個人情報を投稿したり、お客様の動画をアップロードしたりした場合は報告により削除することができます。

■なりすまし
他のユーザーに成りすまして投稿することはできません。

■子どもの安全
「YouTube のエコシステムにおいて未成年者を守る仕組みについては、こちらをご覧ください。また、YouTube は警察当局とも密接に協力し、子どもを危険にさらす行為を通報しています。」

高校生の暴力動画はインスタグラムの動画機能を使用して拡散されました。YouTubeに対抗して始まったインスタグラムのボリシーはどういうものでしょうか。



Instagram(インスタグラム)のコミュニティガイドライン

偽りのない安全な、インスピレーションや表現のための場所であってほしいと考えるInstagramのガイドラインは以下です。

写真やビデオは、自分で撮ったか、共有する権利を得ているもののみをシェアしましょう

■ヌード画像は不可
性行為や性器、衣服を着けていない臀部のアップの写真、ビデオ、デジタル処理で作成されたコンテンツなどが含まれます。

■有意義で純粋なやり取りを促進しましょう
スパム行為は禁止です。

■法に従ってください
テロリズムや組織的犯罪、煽動集団を支援したり、賞賛したりする場ではありません。性的サービスの提供、銃火器の売買、違法な薬物または処方薬(あなたの地域で合法である場合も含む)の売買も認められていません。その他の規制された製品の売買を行う場合は、必ず法律に従ってください。

■Instagramコミュニティの他のメンバーを尊重しましょう
脅威や煽動的発言を含むコンテンツ、個人の誹謗や名誉毀損を意図したコンテンツ、脅迫や嫌がらせとして公開した個人情報、繰り返し発信される望ましくないメッセージは、削除されます。
人種や民族、国籍、性別、性同一性、性的嗜好、心情、障害、病気を理由に個人への暴力や攻撃を促すことは、絶対に認められません。
公共および個人の安全に害が及ぶ深刻な脅威は、許可されません。これには、身体的な危害のみならず、窃盗や強奪などの金銭的損害を与える脅威も含みます。

■人の支えになるような環境を維持するため、自傷行為の賛美をやめましょう
他人に自傷行為を推奨したり促したりする行為は、サポートを目的とするInstagramの環境維持に反するため、報告があった場合には削除またはアカウントの停止という策を講じます。攻撃や笑いの対象として自傷行為の犠牲者や生存者の身元を明らかにするコンテンツも削除されることがあります。

■報道の対象となるような出来事について投稿するときは、慎重になってください
刺激の強い暴力的な画像を含むビデオは削除される場合があります。このようなコンテンツは、それを非難する目的、注意を喚起する目的、または啓蒙する目的でシェアされる場合も多々あります。そのような目的でコンテンツをシェアする場合は、写真に、暴力的な画像であることを警告するキャプションを付けるようにしてください。

出典元:Instagramコミュニティガイドライン

インスタグラムでははっきりと「法に従ってください」とガイドラインで述べています。不適切行為は法を侵す事だけではありませんが、特に動画投稿により法に触れるとしたら、どのような犯罪になり得るのでしょうか。

その動画投稿が、どんな罪に問われるか

・信用棄損罪(しんようきそんざい)、業務妨害罪(ぎょうむぼうがいざい)/刑法
食材をごみ箱に捨て、拾って調理するという悪ふざけ動画が拡散したことによってくら寿司の株価が下落し、時価総額が27億円も下落したとか。もしそれが虚偽の風説であれば会社として業務妨害以外の何物でもありません。身内受けをねらう安易な悪ふざけのつもりだったのか、ブラックな仕事環境による雇用主への嫌がらせだったのか。

・器物損壊罪/刑法
商品をなめたりするのは、商品価値がなくなるので器物損壊に当たる可能性があるとします。3年以下の懲役または30万円以下の罰金とされます。

・名誉棄損罪/刑法
公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した場合に成立する罪。動画配信者がこれに当たる可能性があります。3年以下の懲役または禁固または50万円以下の罰金が課せられます。動画をシェアして拡散した人はどういった扱いとなるのでしょうか?告発する人が出てきたら、名誉棄損罪に問われる可能性が0ではないと思われます。

・傷害罪/刑法
暴行を与えたり、ゴミ箱に入れた食材、床にこすりつけて調理したことにより健康被害を訴える人があれば傷害罪に当たる可能性があります。15年以下の懲役または50万円以下の罰金。

・現場助勢罪/刑法
傷害罪又は傷害致死罪が行われるに当たって、現場において勢いを助けた者は、自ら人を傷害しなくても現場傷害罪として処罰されるもの。動画撮影者はこれにあたる可能性があります。1年以下の懲役または10万円以下の罰金。

・迷惑条例違反/都道府県条例
尻や太ももなどを露出した場合、痴漢行為に当たり都道府県ごとに定められた迷惑条例違反に当たるものもありそうです。

・軽犯罪法/特別刑法
他人の業務に対して悪戯などでこれを妨害した者に該当する可能性があります。

動画の視聴者というものは罪に問えない可能性が高いとみられます。



「従業員にそうさせてしまった原因は何なのか」を企業側は掘り下げる必要

仏教に「色心不二(しきしんふに)」ということばがあります。心と姿かたちは一つであり、思ったことが言葉や行動、姿勢や表情に現れるということです。企業が隠したいものはこうして世の中に現れる・・・という意味では不適切動画は、問題の一端を垣間見せてくれているのかもしれません。そう考えた場合、企業側の課題として見えてくるものがあるように感じます。「従業員にそうさせてしまった原因は何なのか」を掘り下げる必要があると思うのです。

今回は、動画投稿に際して一定のリテラシーをもって取り組むための一助とするために記事を書きました。それが、自分を守り、家族を守り、社会に悪い影響を与えないための第一歩だと思っています。(2月21日)

(3月5日更新分)
大戸屋が「不適切行為再発防止」策を発表しました。その内容は「店内における服務規律の徹底」「食材・店舗備品の取り扱いおよび衛生管理ルールの徹底」「SNS等インターネット投稿における社会的影響と責任に関する研修の実施」「店舗スタッフへの教育マニュアルに基づく定期的な啓発の実施の徹底」するとともに「スマートフォン等携帯端末の店舗内への持ち込みを禁止いたします」というものです。

中には家庭で行うべきしつけを企業がやっているな、というものもあるように感じます。「従業員は家族である」となればそうせざるを得ないのでしょう。けれども、やはり違和感がのこります。企業としてすべきことは学校や家庭教育とは異なる教育なのではないのかな?と。それは「働くことの意義」「仕事がどれほど人格を磨くのか」というような人としての生き筋を教えてもらえるとありがたいとおもうのです。

家庭教育が機能していないことの大きすぎるツケ

大戸屋の従業員の8割はバイトだそうです。未成年である高校生もいることでしょう。アルバイトをすると、高校生であろうと社会人としての振る舞いを叩き込まれます。以前から言われている「家庭ですべき躾を学校に押し付けている」ということが、「家庭ですべき躾を企業に押し付けている」面があるのです。ただ、社会人としての立ち振る舞いではない、スマホや動画など、日々技術進化する分野の取り扱いなどは、どこで教えたらいいのでしょうか。

核家族になって、子どもを育てる人の手が減り家庭の教育力が低下したことは確かです。その上、しょうもない動画をUPしてしまうことまで家で教えられるかどうかについては、???となってしまいますが、このような問題を起こし、賠償責任を未成年の場合は家で負うというツケを払うことになる、という例です。

 

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