社会生活

【長野県北部地震】日暈がでた4日後、平家落人の村で起きた地震とフォッサマグナ

苗場山1

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関東地方でかなり鮮明に日暈(ひがさ)が見られた2018年5月21日から4日後の5月25日21時13分ごろ、長野県北部の栄村でマグニチュード5.2の地震が発生しました。

栄村には『苗場山麓ジオパーク』があり、火山である苗場山以外にも、地球造形の歴史がみられるスポットがたくさん点在しています。
日本列島を東と西に分断するフォッサマグナの中にあるため、東日本と西日本が分かれる前兆かという説もあるこの地での頻発地震には注目しておきたいです。

フォッサマグナとは
フォッサマグナとは大きな溝、という意味で地質学では東北日本と西南日本の境目となる地溝帯で、古い地層である日本列島にできた大きな溝に新しい地層が埋まってできた地帯のこと。西南日本である飛騨山脈の地層は5億5,000万年~6500万年前の地層であるが、フォッサマグナの地層の多くは2500万年前以降の地層であり、大規模な地殻変動でこのような地帯が生じたと言われています。

フォッサマグナ中央構造線 出典元:https://ja.wikipedia.org/
赤線:中央構造線
青線で囲まれたオレンジ色の地帯:フォッサマグナ

ちなみに富士山もフォッサマグナの中にあります。
今回地震がおきた長野県栄村では2011年にも大きな地震がありました。



2011年3月12日 長野県北部地震(栄村大震災)のこと

長野県北部地震が起きた日は、東日本大震災の翌日にあたります。
3月11日の直前ツイートされているのを見ると、
「夕日に虹がかかる(日暈)」3月9日 横須賀
「彩雲が出る」3月9日15時 札幌
「雲が渦巻く」3月10日 16時
「猫が挙動不審。やけに静か。地震雲が出ている」3月10日16時 新潟中越
「変な雲が出ている(環八雲?)」3月10日18時
「赤い月が出る」3月10日22時

雲が変、日暈、赤い月、動物が挙動不審になるなどの予兆が出たあとの東日本大震災に続いて、栄村でも地震が起きたのです。
原因は地殻内の浅い大陸プレート内地震で、2004年新潟県中越地震と1847年善光寺地震の震源域の中間付近に存在していた新潟-神戸歪集中帯の空白域を埋めた地震で、東京大学地震研究所や産業技術総合研究所の研究者らにより発生が予見されていたものだということです。

この地震で栄村では3名の死者(いずれも避難後生活中の災害関連死)を出し、倒壊した家屋は一部損壊も含めて約2,500戸に上ったそうです。

再び大きな地震が起きた栄村でみられる地球造化の歴史の一端を『苗場山麓ジオパーク』で見てみたいと思います。



『苗場山麓ジオパーク』にみられる大地の記録

河岸段丘

今からおよそ43万年まえから形成された階段状の地形がマウンテンパーク津南から見ることができます。
苗場山の溶岩が堆積し、隆起活動ー氷河期ー間氷期を経ながら、流れる水による浸食が繰り返されてつくられた地形です。

七ツ釜

約700万年前から500万年前には葎沢層と西田尻層が堆積しました。葎沢層は、日本海から埋め立ててられた地層で泥岩・砂岩の互層からなり、清津峡の出口や清津川支流の釜川に分布しています。
西田尻層はやや深海に堆積した泥岩層や凝灰岩層、溶岩からなり、中津川穴藤や釜川の田代・所平地域に分布しています。
釜川の柱状節理(安山岩性)は、この時代にマグマが固まってできたもので釜川左岸を覆い尽くしています。
平成7年4月の地すべりにより崩落し、残念ながらほぼ全ての滝が埋まってしまいましたが、平成9年の秋に全国初の擬岩による砂防ダムが完成しほぼ復元された状態を見られます。

美保ローム層の露頭

赤土の風化火山灰(ローム層)には、8.9万年前阿蘇カルデラからのAso-4火山灰
5.5万年前の大山からのDKP火山灰、2.9万年前姶良カルデラからのAT火山灰
1.5万年前の浅間火山からのAs-K火山灰など日本各地の火山灰が堆積しています。
下層には、バイオタイトローム層と呼ばれる黒雲母を含む層があります。
縄文時代の土器を観察するとこの黒雲母が風化して金色に変色したものが含まれており、土器作りなどに利用していたことが分かるそうです。

山伏山と風穴

この山伏山キャンプ場から少し離れたところには、かつて海だったことを示す二枚貝などの化石が堆積している地層を見ることができます。

穴藤の河原・古型マンモスの臼歯化石出土地

穴藤の川原では、約130万年前に榛名山付近でおこった噴火の火山噴出物である上越火山灰(SK030)が見られます。
菫青石を含む火山灰層が見られるのは、新潟県ではここのみとなります。この火山灰層より上の泥炭層から、古型マンモスの左顎臼歯化石が出土しました。古型マンモスは、マンモス(ケナガマンモス)の先祖にあたるとされ、日本には120万年前頃中国大陸から渡り、70万年前まで生息していたとされています。化石などから、大きさは高さ4mくらいであったと推測されるそうです。

逆巻の河原

苗場山麓で一番古い結東層は、約1,800万年前から1,500万年前頃の地層です。中津川流域の逆巻から小赤沢にかけて分布し、おもに海底火山の噴出物です。逆巻の川原には、千体仏像と形容されるような柱状節理がみられます。この柱状節理は岩床の玄武岩です。もともとは、地中に埋まっていたものが、川ができ洗われてグリーンタフ(緑色凝灰岩)も露出しました。

清水河原の屏風岩

約77万年前に形成した鳥甲山の溶岩の上に、土(谷上ローム層など)が堆積し、そこへ約30万年前に形成した苗場火山の溶岩が流れでました。その上にローム層を含む土が堆積しました。よく見ると鳥甲溶岩と苗場溶岩の岩肌の違いも分かります。

前倉橋の地質景観

前倉橋は中津川渓谷にかかる新潟の橋50選のひとつです。柱状節理のある岸壁は、結東層(約1,800万年前から1,500万年前の日本海ができはじめ頃の地層)です。中津川流域の逆巻から小赤沢にかけて分布し、おもに海底火山の噴出物です。変質火山岩である変質玄武岩の溶岩とグリーンの中津川が美しい場所です。

こうした地層観察の名所をめぐるコースがいくつか紹介されています。

・半日約4時間のダイジェストコース

・河岸段丘、地震、風穴 大地の躍動コース 約6時間

・絶景!苗場山と鳥甲山と河原で足湯付きコース 約6時間

・大地に根付いた縄文時代から続く暮らしコース 約6時間

苗場山麓ジオパークガイドツアー
半日約4時間/6000円
一日約6時間/8000円
お問い合わせ先/025-765-5585 (津南町観光協会)

フォッサマグナに堆積し始める途中の大地がみられる場所があるとは驚きです。
堆積物はフォッサマグナで起きる火山爆発による溶岩です。日本列島を分断した溝を埋めるように火山が噴火して現在の日本列島が誕生したのですね。
そのエネルギーの源泉はやはり「日本よ、あれかし」という神々の意志であったのかもしれません。フォッサマグナに日本を象徴する富士山がある事で真実味が増します。



吉川英治が『新・平家物語』を構想した秋山郷は平家落人(おちうど)の集落

秋山郷とは新潟県津南町と長野県栄村にまたがる一帯の総称です。
秋山郷には平家の落人(おちうど)集落だったという伝説があります。『新・平家物語』を著した吉川英治(1892-1962)がこの集落に1か月間滞在し、取材を重ねたのです。

投宿したのは岩の間から湧き出る温泉を溜めた洞窟のような風呂があることで知られる川津屋で、江戸時代末に創業してから秋山郷で宿はここだけでした。平成12(2000)年に改装しましたが、当時吉川英治が泊まっていた部屋と同じ場所を「吉川英治の間」としています。

秋山郷は中津川の深い渓谷沿いに連なる集落からなり、日照時間が短いためほとんど米が採れない上に県内有数の豪雪地なのです。厳しい環境の中で独自の生活文化を育んできたことは、鈴木牧之の『北越雪譜』でも描かれています。

昭和の中頃までは秋山郷の中でしか結婚しなかったそうです。秋山郷には、平家の落人と秋田マタギが住み着いたといわれ、男女ともすらっと背が高く色白で品のある人が多く秋山美人といわれていたといいます。滞在中、吉川はこの宿から秋山郷の各地を取材し、『新・平家物語』の構想を練りました。

落人がなりをひそめて暮らす山の奥の秘境とすら言える村の姿が浮かびあがてくるようですね。

 

苗場山麓ジオマップにある神社の紹介

苗場山は、約30万年前に形成された成層火山で、大きく4つの噴出時期がありました。苗場山頂は火山全体の中で南方に位置し、溶岩や火砕流の大部分は北側に流れくだり、緩やかな長い裾野となっています。第Ⅱ期の噴出物は、およそ13km北に流れ中津川を超えて高野山、天上山まで達しました。
苗場山の溶岩が、周辺に流れ込み、このあたりの地形をつくりだしてきたのです。

平坦な山頂付近は第Ⅳ期の溶岩台地で、広大な高層湿原が広がっています。山頂が平坦な山は日本では珍しく、標高1800m~山頂の間には、約3,000箇所の池塘が点在しています。この池塘は、近年の堆積物調査により、約7,000年前から形成が始まったものとされます。池塘が形成された背景に多雪化があると推測されます。山頂には平安時代の延喜式神社である「伊米神社」が祀られています。

伊米神社(いめじんじゃ)

農耕の神様として祀られてきました。

ご祭神/ウケモチノカミ
住所/(苗場山)新潟県湯沢町・津南町・長野県栄村

ほぼ真北70㎞ほどの場所に同名の神社があります。ご祭神は伊米大神(天香語山命あめのかごやまのみこと)となっています。
湯沢町の伊米神社から西に直線距離で15㎞ほどの地点と東北へ20㎞地点に高倉山があるところから、このあたりが天香語山命の息のかかったご神域であると予測すれば、当社のご祭神も天香語山命であった可能性は高いとみられます。

天香語山命(あめのかごやまのみこと)について

高倉山と名づいたお山が近くにある事から、天香語山命は高倉下命(たかくらした)とみられます。
大和朝廷が樹立される前夜、敵の術にかかり床に就いてしまった神武軍を、危機から救ったのは高倉下命が、夢知らせでタケミカヅチから得た”フツノミタマ”と名がつく剱を奉献したからでした。
タカクラシタの出自はと言いますと『ホツマツタヱ』によれば、オオヤマズミの家系であり、アスカ宮の左の臣カゴヤマの息子になります。祖母に宗像三女伸の一人タギツヒメがおります。

初代アスカ宮である、ホノアカリに子がなかったために一度は養子として迎えられましたが「臣の子を世継にするのはいかがか」と申し立てた時のお妃さまにより追放され、そのまま戻ることなく熊野に育ってアスカ宮を統合しようとする神武軍に加担したのでした。

人格者だったようで、神武天皇の信頼篤く、全国を巡って治める任務に就いても武力ではなく和解して土地になじんでいった様子が伝わってきます。そして大和國つくりを辞した後、老齢になってから新潟に拠点を持って治めたという事で、新潟の守護神ともいえる神なのだと思います。

タカクラシタがオオヤマズミという山の神の家系であることはとても興味深いことです。フォッサマグナで起きる地震や噴火が富士山噴火と結び付けられることは多いのですが、ここを守る神がオオヤマズミ一族であることでもつながりますね。

苗場神社

里宮は小赤沢集落に十二社とともに苗場大明神として祀られています。
苗代の苗の成長が良くない時には、苗場大明神のお札を別に貰い受けて来て、ヨシなどにつけて水口に立てて、成長が良くなるように祈ったそうです。その際の護符やハチンジョが津南町歴史民俗資料館に収蔵・展示されています。
毎年5月または6月に、雪どけを見計らい、苗場神社にて苗場山の山開きの儀礼が行われます。

ご祭神/正勝吾勝命(まさかつあかつかつのみこと) ※正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命(おしほみみ)
保食命(うけもちのみこと)(食物の神様)
天兒屋根命(あめのこやねのみこと)
大己貴命(おおあなむちのみこと)(大国様)
猿田彦命(さるたひこのみこと)(道案内の神様、新しい運命を開く神様)
事代主命(ことしろぬしのみこと)(恵比寿様)
天愛女命(あめのうずめのみこと)(天の岩戸で神々を笑わせた神様、舞の名手)
住所/長野県下水内郡栄村小赤沢境18249
問い合わせ先/025‐767‐2202

苗場神社里宮では、里宮祭翌日の奥社登拝登山参加者が以下のように募集されます。

里宮祭:7月最終の日曜日 12:00
登山:里宮祭翌日(月) 5:00 里宮出発

登り約2時間半、下り約2時間
2000メートル級の山なので、登山に適した靴、雨具など用意して下さい。
登山は当日の天候などで変更することもあります。
毎年、里宮祭の翌日登山予定です。

当神社の御祭神は、出雲大社に祀られている大己貴命(大国様)、また、伊勢の神宮に祀られている、大変お力のある神々様です。
苗場山頂の奥の院に、是非ご参拝ください。
また、登山のできない方も、里宮を参拝すれば、大きな波動によるパワーをいただけると思います。
登山当日、苗場山頂ヒュッテ宿泊希望者は、

とねんぼ 栄村秋山支所
Tel:025-767-2202

まで、お問い合わせください。
前日、里宮近くにお泊り予定の方は、小赤沢付近の宿を予約してお泊りください。
⇒ 栄村秋山郷観光協会 宿泊情報

登山は天候などで変更される場合もあります。
連絡は神職田中まで

ロッヂ銀線 内 普明神社
神職 田中圭司
Tel:025-784-2259

フォッサマグナを守る神

日本を東と西に分断するフォッサマグナ。その溝を埋めてきた神々としてオオヤマズミ一族、そしてマグマを含めた地底の神々がいます。
2018年は戊戌の年であり、まさにオオヤマズミや地底の神々が表に出る年であるのでしょう。

画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

 

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