緊急事態宣言も解除され、東海三県内では移動解禁となった現在、学校が日常に戻りつつある中、当サイトやほかの1サイトに付きサーバー移転を行いました。時々不具合となり画面が見られないこともあったかと思いますがご迷惑をおかけいたしました。
今後、そのような事態が起きた時のための覚書として記録しつつ、失敗したところから生還した方法などシェアしたいと思います。
目次 Contents
移転先のサーバー契約
移転先については、よく使われているのがXサーバーだということは耳にしていましたが、Wordpress(ワードプレス)を使用している場合、特化したWPXがよろしいかと思って、アカウントをつくりました。WPXの場合は30日お試し期間が設定されているので、実際に支払いが発生するのは1か月後ということですし。
ただ、移動元サーバーがWPXということでして、WPXからWPXへの引っ越しが、シロウトには少々難しくなるという問題がありました。
そんなこともあり、ブログ師匠おススメのmixhost(ミックスホスト)スタンダードへと移転先を決定しました。一時的に2サイトともmixhostへ移転します。WPXはいったん解約し、必要となったときに再契約しようと思います。
mixhost(ミックスホスト)は30日返金保証が付いていますが、いったん支払いが生じます。アカウント情報など送られてくるメールは大切に保管しましょう。
■ サイト運営のコツ
サイトはSEO的に、基本は1サーバーに付き1サイトと教わりました。
移転元のWordpressをダウンロードする
WordPressは、データベースとFTPファイルの二つがあります。
■データベースのエクスポート
移転元サーバーのデータベースフォルダを「エクスポート」します。zipファイルで自分のPCにダウンロードされますので、解凍し保存しましょう。数分で終了します。このデータベースにWordpressで書いた記事やコメント、Wordpressログインパスワードまで記録されています。これさえあれば、コンテンツの復旧は可能だそうです。データベースへのログインには別のパスワードがかかっていることが多いので、キチンと残しておきましょう。
■FTPファイルのダウンロード
「FFFTP」「FileZilla]などフリーソフトをダウンロードして、移転元の「ファイルマネージャー」に保存されているデータを自分のPCにダウンロードします。
ドメインを設定する
サーバー移転に伴い、ドメインの移管が生じる場合は、移管元のドメインサーバーに連絡をします。ドメインの種類により手順は異なるので、各ドメインサーバーの手順を踏んでください。
ただ、ドメインは移管しなくても使用できるサーバーがほとんどです。
筆者が焦ってしまって犯した失敗。「このドメインは使えません」となって何日もその状態が続いてしまい、移転を急ぐために一字だけ違うドメインを取得し、そこへの移転作業を始めてしまったことでした。けれども、アドセンス広告を載せているサイトで、ドメインをたとえ一字でも変えるということは、まったく別のサイトとみなされ再度審査を受けなければならなくなります。焦りはドタバタを生みますね・・・トホホ。サーバーを移転する際はドメインもそのまま移転しなければなりません。
それは、SSL化についても同じことが言えます。http://とhttps://という「s」一つで全く別のサイトとみなされますから、SSL化についてはリダイレクトを施して対応する必要が生まれます。
サーバー移転する場合は、移転の際にドメインの「ネームサーバー」を変更する必要があります。タイミングはサーバーのサポートやよくある質問で検索しましょう。ミックスホストによれば、Wordpressの移転の際には、「移行作業の前に独自ドメインのネームサーバーを変更しないで下さい。」とあります。
■ ミックスホストドメイン追加
1.cPanelのドメインにログイン
2.アドオンドメインにログインし、移転元で使用していた独自ドメインを登録します。ドメイン登録と同時に、そのドメインで運用したいサイトが保管されているドキュメントルートを指定しておきます。
3.サイトごとに管理者が異なる場合はFTPアカウントを同時に登録します。
移転元Wordpressを保管するデータベースを作成する
1.cPanelのデータベースにログイン
2.MySQLデータベースウィザードにログインしデータベース名を記入し、「次へ」をクリックします。
3.データベースのユーザー名を記入します。データベース名と同じにしておくと混乱が少ないかもしれません。この時にデータベースのパスワードを決めますが、必ず安全な場所に保管して忘れないようにしましょう。記入したら「ユーザーの作成」をクリックします。
4.ユーザーに与える権利をすべてチェックし「次の手順」にすすめば完了です。
wp-config.phpを編集する
移転元からダウンロードしたFTPファイルの中の「wp-config.php」を編集します。編集するためには
「TeraPad」などのテキストエディタ―をダウンロードして行います。
先ほど作成したデータベースを読み込むためのphpです。
/** WordPress のためのデータベース名 */
define(‘DB_NAME’, ‘データベース名’);
/** MySQL データベースのユーザー名 */
define(‘DB_USER’, ‘データベースユーザー名’);
/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘パスワード’);
/** MySQL のホスト名 */
define(‘DB_HOST’, ‘localhost’);
ホスト名はミックスホストの場合「localhost」です。ホスト名などは、サーバー契約した際のアカウント情報メールの中に記されています。
移転元のデータを移転先データベースにインポートする
1.管理パネル>データベース にログインする
2.作成したデータベースフォルダをクリックし、拡張子sqlの移転元データをインポートします。
3.「インポートは正常に終了しました」と表示されたら完了です。
移転元のFTPファイルを移転先のファイルにアップロードする
移転作業の中で一番時間がかかる部分です。3~4時間かかりましたかね。。。
1.FFFTPへのホストと登録を行う
FFFTPを立ち上げる>接続>ホスト一覧>新規ホスト
からホストを登録します。ホストとは移転先サーバーのことで、ホスト情報は管理画面のデータベース情報などにあります。
〇「ホストの設定名」認識しやすいホスト名を適宜
〇「ホスト名(アドレス)」サーバーのFTP情報にあります
〇「ユーザー名(FTPアカウント名)」サーバーのFTP情報にあります
〇「パスワード」サーバーのFTP情報にあります
〇「ローカルの初期フォルダ」空欄でOK
〇「ホストの初期フォルダ」空欄でOK
2.ホスト一覧>選択し接続します。
3.左の欄がローカル(PC)、右の欄にサーバーのファイルマネージャーが現れます。左は移転元からダウンロードし、「wp-config.php」を編集して上書きしたファイルを表示します。右は「public_html」をクリックし移転するファイルの中にアップロードします。
4.アップロードで時間がかかったのは、wp-content/pluginsとwp-content/uploadsに入っている画像データでした。SSL化以前からの古いサイトではプラグインを無効化してアップロードするとエラーが起きにくいです。すでに廃止されているプラグインも中にはあり、移転の際に余計な苦労になります。SSL化が標準装備となって以降であり、アップデートされたプラグインの場合は、無効化する必要はなさそうです。画像データは分割してアップロードする必要があるかもしれません。
※プラグインの無効化はファイルマネージャーから行うと簡単です。wp-content/pluginsの名前を一字かえてリネームするだけで、プラグインは無効化できます。
動作確認
http://サブドメイン.初期ドメイン/で動作確認が可能ということです。
移転元で行っていたアドセンス広告の設定の他、スマホでもPCサイトでもキチンと動いているか、管理画面に入れるかを確認します。
ネームサーバー変更
ここでネームサーバーの名称を変更します。浸透するまで2~3日かかるということです。
2サイト目の移転で失敗した件
ワードプレスのフォルダは「wp-admin」「 wp-content」「 wp-include」の三つに分かれています。その中で「 wp-content」の中にあるプラグインファイルと「 wp-include」のなかのどこかのコードでエラーになることが多いです。
■ wp-admin
wp-adminにはワードプレスの表示に関するファイルが納まっています。管理画面の表示に使われる HTML(PHP)、CSS、画像ファイルなど。エラーログにあまり出てこないのは、直接カスタマイズすることは推奨されないようです。
■ wp-content
wp-contentにはサイト構築関連のファイルが納められています。テーマやプラグイン、アップロード用のファイルなどが入っています。プラグインの更新が出来れいない場合の移転に不具合が生じやすいということもあり、古いサイトでメンテナンスを行っていない場合などはプラグインを無効化して移転作業を行うのが無難です。テーマに関しても無料テーマがすでにサービスを終了していた!などという場合、ややこしくなりガチです。
■ wp-include
API、クラス、関数などのプログラムファイルが納められています。”非推奨のコード”などの文言がエラーに現れます。
白紙・・・
2サイト目を入れた際に、普通に動作していた1サイト目が見えなくなってしまいました!なんてことだ・・・。
複数のサイトをサーバーに置く場合、public_htmlの下にそのフォルダをつくる必要があります。public_htmlの下に際とのフォルダがあり、その中にすべてのデータを格納します。
ところが、このフォルダにキチンとデータが納まっておらず、ただしいルートを示していない場合は、サイトが表示れません。単純なミスというか。不慣れな者には意味不明です。
サーバーの初期ドメインでサイトを運用したい場合は、public_htmlの直下にファイルを設けずそのまま「wp-admin」「 wp-content」「 wp-include」などすべてをアップロードします。
画像が出ない!
キチンと動作確認していなかった、ということですが、画像が一部しか表示されていませんでした。これはFTPファイルのアップロードが成功していなかったことが原因でした。ブログで使う画像はjpgで800×600までと決めていますが画像データは重く、途中でFFFTPが切断してしまうのです。
アップロード中は他ごとをやっていることも多く、ちゃんとアップロードされたかどうかはログでの「ファイルの取得は正常に終了しました」を信頼するほかないのですが、途中で切断された場合は「アップロードが完了した」と勘違いしてしまいがちです。それで今回のような失敗が発覚します。
このような時は、「wp-content」の中の「uploads」の中身を調べます。案の定、「2020」以外のファイルはアップロードされていませんでした。詳細をたどればjpgまでたどり着けますが、何が足りないかをたどる時間がもったいないので「uploads」フォルダを全部アップロードすれば大丈夫です。ただ、FFFTPの場合は途中切断してしまうことが多いので、確実性を求め「2018」「2019」などファイルごとアップロードしました。それでも切断したファイルはその下の「01」「02」ファイルを分けてアップロードするという感じです。もしかするとフリーソフトFileZillaならば「uploads」のみならず全体の一括アップロードができるのかもしれません。
SSL化した運用暦1~2年のサイトを引っ越すのはわりと簡単
2014年頃からSSL化が始まり、現在ではどのサーバーも基本的にSSLがついたサイトが基本となっているようですね。けれども始めてから4年になるサイトに関しては非SSLサイトです。管理画面にログインすらしない日も多くなっている現在、リンク切れやプラグインを更新していないために「非推奨」エラーがいっぱい出てしまいます。その点、この2サイトについては復旧がわりと早くできました。
プラグインを無効化してサーバー移転する件
古いサイトをサーバー移転してわかったことですが、プラグインが非推奨や廃止となってしまっているとエラーしてしまうことがあります。その点メンテナンスを日ごろから行っているサイトに関してはプラグインを無効化する必要はなく、すんなりと移転できました。
同じサーバー内での「移管」は面倒
同じサーバー内でワードプレスを移転するのはどこでも結構面倒なようです。ミックスホストのヘルプによれば「mixhost内でWordPressの移転代行をお願いできますか?」という問い合わせ例となっており、暗に「難しい」という感じですね。
まあしかし、自分でできないことはないようです。ただ、おススメはしません。
SSL化について
2016年に人に立ち上げてもらったワードプレスのサイトはSSL化されていないサイトです。このサイトを不用意にもサーバー異動したことでちょっとややこしいことになりました。
サーバーによっては独自のSSL証明を発行しているために、他サーバーで使えないこともあるようですし、どのような手順で行うのが正解なのか。何も考えずサーバー移転したことで不具合となってしまったサイトの復旧をしなければなりません。
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