社会生活

良いマザコン、悪いマザコン、隠れマザコン

pieta

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ミケランジェロのピエタに会いたい筆者です。

「ピエタ」は嘆きのアリア、ともいわれています。
ピエタとは、イエスキリストがゴルゴダの丘で、罪人とともに処刑され、母親であるマリアがイエスを抱きかかえている像のことです。
たくさんの絵や彫刻になっている場面で、ミケランジェロだけでも未完のものを含めてかなりのピエタを遺してします。
そのマリアの表情を「嘆き」と名付けているのですが、本当にそうなんでしょうか?
ミケランジェロのピエタは、マリアのその静謐さの表情に「嘆き」ではない“人の何か”を見せてくれているように思うのです。

「ミケランジェロのピエタ」嘆いてなどいない母

イエスが亡くなって抱き上げている、ピエタのマリアのこころを想像してみました。

私に今、精霊来たりて、語りかける
私に今、精霊が宿り、わが主の御霊をまもらん、と語り掛ける
私の左手にて、精霊の光を受けり
わが主を抱きたる右手によりて、主の霊は昇華し、
私たちに祝福をもたらさん
私は邪悪なるものから、主の御霊を守らん
主よ 願わくは 永遠なる祝福をこの迷妄に満ちた世にもたらしたまえ・・・

人類のために一心に祈るマリアの心が、ミケランジェロのピエタから流れ出してきます。
あのマリアを見ていると、一心に、一点にココロを集中しているさまが読み取れます。
「嘆き」というような、拡散するものではないのです。
マリアは我が子、イエスの使命を知っていました。
だからこそ、死してからの重大さを十分に理解していました。




マリアはイエスがおなかに宿った時、受胎告知を7大天使の一人ガブリエルから受け取ったとされています。
マリアのお腹にイエスが宿った時からすでに救世主を守る立場にいたのです。
現成(げんじょう)せる救世主の地上33年間を無事に守り抜くという重大な役割がマリアの使命だったのです。
それはそれは、肝が冷えるほどの大きな覚悟を必要としたことでしょう。

守り続けた我が子イエスが地上での使命を終えて昇天する。

痛かったでしょう。
辛かったでしょう。
悔しかったでしょう。

それでも救世主は使命を果たさなければならないとしたら、なんてむごいことでしょう。

息子イエスに心は寄り添い、その無念をすすぐ涙を流しつつも、キレイに死を受け入れる覚悟は、マリアにはできていたに違いないのです。
そして今、死した救世主の守護を精霊に引き渡すのです。
緊張が最高潮になっています。
静かに強く祈ります。イエスのため、そして世界のために。

静けさの中にはちきれんばかりの愛を感じ、人々はピエタに感動を止めることができないのではないでしょうか。
「ミケランジェロのピエタ」にそんなことを感じます。

マザコンの発生

誰しも、母という存在からなかなか脱却できないのは、マリアように、母とは「心を尽くして自分のために祈ってくれる存在」だからなのでしょう。
そして、母の愛情は無償です。代償を求めない愛なのです。
そのような母の愛に勝るものが、果たしてこの世に存在するのでしょうか?

人間はすべて母から生まれ、母の姿から「愛」を知るのです。
そして、不思議なことにキチンと愛された子供は、他の人を愛することを喜びとするようになります。
なぜって、父や母から受け取った愛を、そのまま父や母には返しきれないと感じるからです。
それほどに「心を尽くして自分のために祈ってくれる存在」と行為は大きなものなのですね。
誰かに何かをしてもらったらお返しをしたくなるという気持ちが人間の中に埋め込まれているんです。

まともな母なら子どものために祈ります。

こどものために祈ることは、こんなことです。

この子が元気に育ちますように

どうか熱が下がりますように

事故にあいませんように

学校で楽しく過ごせますように

・・・

などなど母は、子どもが巣立っていく途中、巣立ってからも、いい大人になっても数限りなく祈っています。
こどもは小さい頃、ママにへばりついていますが、10年も経たないうちに母親の手から少しずつ離れてゆきます。
手を離れたら、心や目を離さないでいることがこどもを育てていくと思うから、祈るのです。

自分の傍にいない間、
「事故にあわないかしら」
「悪い人に声をかけられないかしら」

と心配ばかりしているわけにもいきませんから、祈るのです。
こんな風に自分のために祈ってくれる母を大事に思うことはとても自然な人間の感情だと思うのですよ。

でも母親を大事にすることはマザコンと言われてしまいます。
ただ、マザコンにはいいマザコンと悪いマザコンがあるという点を見逃さないようにしたいと思います。

良いマザコン、悪いマザコン

「今日も元気にいってらっしゃい!」というおまじないの言葉は、言う母にも子にも効きます。
こどもに対する祈りは、こどもを守るだけじゃく、こどもをすくすくと育てます。

しかし、長男に対してそんな風に祈りあげていると、ふと思うことがあるんですよね。

将来、大きくなったら素敵な彼女と結婚してほしい。
でも、
お嫁さんは母親がしているように何の見返りを求めるでなく、息子のために祈ってくれるだろうか?
って。
可愛い愛娘を、親がしてやったようにこの男は大事にしてくれるんだろうかって。

筆者自身を見れば、「そんなに甘くないよ」というのが現実でしょうね。(苦笑)

子どもに対する祈りを引き継いでくれる人の技術的問題

子どもに対する祈りを同じ質量で引き継いで切れる人は、結婚相手なのかもしれません。
しかし、それを子どもの相方に期待するには重大な問題があります。
結婚した相手を、そのご両親のような深い愛情で包み込むことは、心の未熟な人間に、そう簡単にできるものではないということです。
技術的にも精神的にもね。

息子が選ぶ彼女に文句を言うつもりはサラサラ無いんです。それも、息子の人生選択でしょう。
義母の息子としての夫が選んだ筆者は、こんなヤツでしたしね。だから、誰かをどうこう言える立場でもありません。

おそらく、面と向かってはいわなくても、義母は息子である夫のことが心配でならなかったのだろうと思います。
「私の目の黒いうちに、なんとか夫婦仲よく立派になってほしい」
そういう祈りを義母も、夫に対してしていたと思うのです。
母親のこどもに対する祈りは、それ自体ありがたく、日本では多くの人が受け取っているものだと思います。

母の祈りがすべてよろしいわけでもない問題

問題なのは、その祈りが純粋にこどものためでないことがあるからでしょう。

自分の老後の心配だったり。
自分が寂しいからだったり。
自分が面倒に巻き込まれないためだったり。
自分の虚栄心のためだったり。
我が子を所有物だと思っていたり。
子どもを支配するためだったり。

そういうことって、子供は敏感に感じ取ります。
そんな場合、母親の言うなりになっているフリをしていたり、自分の責任を放棄する意味でマザコンをやってしまうようです。

母は、ある時はやまんばにもなり得ます。やまんばの支配下に置かれているマザコンは「悪いマザコン」です。
自発的に母を大切にしたり理想の母親像としている場合は「良いマザコン」です。

もう一つの問題があります。
母を大切にすることを「マザコン」と言うひとにも、マザコンが隠れていることも多々あることです。
夫を「マザコンだ」という妻自身が「マザコン」であることって驚くほど多いです。

隠れマザコンの害

母親の悪口を言う

母親に冷たい

母親にきつい言葉を吐く

母親に文句ばっかり言う

などと、母親の言うことに逆らって、いちいち引っかかっているのが隠れマザコンです。
女性としては彼が母親には従順でないことが、マザコンでない証拠だと思いがちですが・・・
困ったマザコンと、母親を大切にしているのとははっきりと別物ですよね。
女性としての心配は、結婚というのは家族や親類と縁ができることであり、知らない人たちの中に入って、夫が自分を助けてくれない状況ができることです。

夫は誰の味方なのか?

何を大切にするのか?

そういう話になると、コレは「場」の問題が大きくかかわってきます。
技術も心もステージの異なる相手と同じ土俵に立ってはいけないのです。

マザコンが原因のトラブル対策

そもそも、「妻」と「母」は生きている年数も経験も、生きてきた環境も全然違うものですよね。
それなのにハンデもなく「妻」VS「母」となるときついに決まっています。

なのになぜ戦ってしまうのでしょうか。
子どものために祈っていたはずの母親は、子どもが妻や夫とくっついたとたんに白けてしまいます。
子どもが幸せになるために、選んだ相方が気に入らないと、ますますおかしなことになります。

経験上、子どもの家庭にまで入り込んで四の五の言うことは、嫁さんや旦那さんと同じ土俵に立ってしまう事だと、キチンと理解しておいてもらいたいと思います。

同じ土俵に立つということは、そこに「VS」が発生するのです。戦いが起きるのです。
いったん同じ土俵に立ってしまうと、感情がさく裂して泥仕合になることがとても多いのです。

だから相手の親とうまくやるためには、同じ土俵には決して立たない事です。
どうやって戦いを避けるかがとても重要です。

おなじ土俵上に立って「掃除ができていない」「お料理が下手」「その子どもの扱いはどうなんだ!」と争ったら、姑に分があるに決まっています。

相手と同じ土俵に立って戦わない智恵

争わない一つの工夫が、姑から学ぼうとする姿勢です。
ダメダメ姑でも絶対マネしていい知恵を持っていると思います。
料理が下手な姑でも頭の良い子どもを育てているかもしれませんし。

逆もいえます。
嫁に教えてもらえることもたくさんあると思ます。
PCやスマホの扱いや壊れたときの対応とか、録画のし方とかね。褒めつつお嫁さんやお婿さんに教えてもらうことです。

相手に学ぼうとする素直な態度があれば、VS、を減らすことができるでしょう。



隠れマザコンに効く特効薬

夫はどちらかというと隠れマザコンであり、母親に対する態度は冷たいモノでした。
その夫とのバトルでとてもよく効いた方法が「姑の立場を擁護して、常日頃直してもらいたいところを怒る」ということ。
義母に冷たく当たる夫に対して、本当に怒れました。笑

あなたの周りにも「マザコンか!」という人が必ず一人はいるでしょう。
けれどいってみれば、人類は全員マザコンなんです。
モンスターマザーだろうが、虐待親だろうが、至れり尽せりで真綿で首を絞めあげるような親だろうがすべて。
だからこそややこしいのだと思います。

 

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