夫が病気になったのには、もともと持っている体質的なものがありました。
血液がどろどろで、高血圧ぎみなんですよね。夫の場合。
普段は健康で何も問題がないように見えていても、健康診断を受けると少々難アリだったんです。
でも、それまでも周囲に病人などいないし、親ですら元気なんですから、若い自分たちに何かあるとは到底思えませんから、気にも留めませんでした。
そうしていて、突発的に病気は襲い掛かってきたのでした。
なんとなく虫の知らせで救急外来に連れ込むと、スグに手術室に連れていかれました。
一命をとりとめることができたのは、虫の知らせに従ったからです。
目次 Contents
夫が病気に倒れた時、家族がしたこと
まだ幼い子供たちを義姉に頼んで、「夫を最優先にする」という状況を強制的に作らされました。
その夜、夫に付き添いながら直接体には触れず、全身を撫でさするようにして祈り続けました。
「病気から夫を救ってください」
一ヶ月以上の闘病のあいだ、とにかく母子三人、お互いがぴったり寄り添うように並んで、毎日毎日祈り続けました。
「パパをお守りください」
「パパが元気になりますように」
祈りは想いを濃密にする
この祈り、
思いの中の凝縮された強い願いは、三人集まることでさらに強く、濃くなったのです。
「パパのことだけを考える時間」が濃密になる時間でした。
いつも流れるように、人はいろいろなことを思います。
そういう思いは、人にも神様にも伝わりにくく明確に意識されることはありません。
ですが、伝わる想いというものがあります。
それは、濃密な想いです。
願いです。
祈り、なのです。
「なぜ、ウチだけがこんな目にあわなくてはならないの?」に答えを出す
祈りは一日のうち5分で終わります。
濃密とは言っても、5分です。
その他に何を考えていたのでしょう。
まず、「なぜ、この病気が我が家を襲ったのか」その理由を探しました。
夫が病気をした。
いったい、家族は何を乗り越えなければならないんだろう。
その「何」かを知るためのヒントをくれたのは教育家のR・シュタイナーでした。
シュタイナーは身体の病気や健康に対してたくさんの文章を残しています。
その中でシュタイナーは、胎内の臓器にはそれぞれ「意識」があると言っています。
そしてその意識は太陽系の星の影響下にあるといいます。
心臓―太陽
脳―月
脾臓―土星
肝臓―木星
胆嚢―火星
腎臓―金星
肺―水星
という感じです。
例えば肺の疾患の場合は、水星がつかさどる象徴に欠陥があると考えます。
すると、なぜ、ウチにこんな困難が襲い掛かってきたのか、自分で答えを見つけることができるのです。
自分で出した答えが解れば、それに対してできることをやり尽すだけです。
人智学、占星術がいう”病気の原因”
心臓疾患のケース
心臓疾患が意味するものは「太陽」が司る象徴に問題があると考えます。
太陽が司る分野は、生命と活力、本人の精神と人生の基本テーマ、自意識、誇り、尊厳だと言われています。
自己を発揮していない、尊厳が失われて自信を無くしている、本来の生き方をしていない寂しさをかかえていることなどが考えられます。
脳疾患のケース
脳疾患が意味するものは「月」が司る象徴に問題があると考えます。
月が司る分野は、感受性、反応能力、気分、感情、気質、幼児体験、母親などと言われています。
シュタイナーが脳と月の関係を指摘したのは、脳が人間を自発的に動かしている機能ではないという意味が含まれていると思います。気質や感情は、何かを投影した姿だと言っているように思います。
うつ病・パニック障害・神経症などは、月の分野で、何らかの問題があると考えられます。
肺の疾患のケース
肺の疾患が意味するものは、水星がつかさどる象徴に問題があると考えます。
水星が司る分野はというと、思考力、知覚力、認識力、学習能力、コミュニケーションや知的な活動、兄弟を意味する場合もあります。
肺という器官は外界の空気をいち早く体内に取り入れる場所ですから、人間関係の不調和、コミュニケーションが苦手、不信感、猜疑心、詐欺に遭いやすいなど、そして自閉症なども水星の分野です。
腎臓疾患のケース
腎臓疾患が意味するものは、金星が司る象徴に問題があると考えます。
金星が司る分野は、愛、エロス、美的感覚、芸術的才能、魅力、親和力、バランス能力、快楽、平和を愛し、和合し強調する分野です。
金星はどんなふうに人生に“楽しみ”や彩りを作って行くかを選択させます。楽しみ方は千差万別ですが、その方向性に無理があると疾患に至るということです。
胆嚢疾患のケース
胆嚢疾患が意味するものは、火星が司る象徴に問題があると考えます。
火星が司る分野は、勇気、闘志、情熱、活動力、ベクトルの力、闘争本能、競争心、進化する力、推進力などです。
活動する動機に深くかかわりますので、モチベーションがでない、燃え尽き症候群、臆病すぎるなどの障害のほか、火星とのかかわり方によりやけど、怪我、暴力などに触れる機会が増える場合もあります。
肝臓疾患のケース
肝臓疾患が意味するものは、木星が司る象徴に問題があると考えます。
木星が司る分野は、発展、拡大、保存してため込む、道徳心、至高の学問への取り組み、先見力、社会的である方向性、外国への興味などです。永遠に自己拡大したい性質があります。
自己拡大欲が過剰になると、沈黙していた臓器が悲鳴を上げるわけです。楽観的過ぎて不摂生が過ぎ失敗する場合もあります。
脾臓疾患のケース
脾臓疾患が意味するものは、土星が司る象徴に問題があると考えます。
土星が司る分野は、経験的智恵、困難、不運、制限に対する態度、努力、堅実性、実行性、実現力、物質化などです。そして、自分にも人にも厳しくストイックな性格です。
なぜその病気になったのかへ自答する
母が胃と脾臓にがんを発症しました。
新しい宗教を嫌い、とにかく保守的に現実的に我慢強く生きた女性でした。厳しい人柄で自分自身へのストイックすぎる厳しさが病気を招いたのかもしれません。自分自身を許せないと病気が顔を出すのです。
「母が病気になった理由は、自分自身にも当てはまるかもしれない。ならば、もっと生き方を変えよう。」
「夫が病気になった理由は、妻が行く方向性を修正する意味だったのかもしれない。」
シュタイナーの理論はそういうことを教えてくれました。
親から受け継いだ体質はどう考える?
もともと臓器に疾患がある場合は、親にもその傾向があると考えられます。
だからと言って、「あんたがこんな体に産んだんだ!」というのは違います。
小さいころの体細胞は7歳ですべて入れ替わるとシュタイナーは言っています。
そのことを考えれば、今の体を選んだのは自分自身なのです。
その事実をみれば「親のせい」にできない部分はあります。
夫に起きることは、夫自身のことであって妻に何の関係もないのでは!?
身の回りに起きることは、常にそれを体験する人の中に答えを持っている、というのが実感です。
夫の病気を妻も体験しているはずですね?
身の回りで起きることはすべて自分が関わっていること。
自分が主体的に関わっていくこと。
身の回りに関わる人が多いほど、自分の体験範囲はひろがります。
それが面倒だと、ひとりでひっそり暮らすひとが増えている世の中ではありますが。
(体験範囲を広げたいと願って生まれてきているのだから、残念なことかも)
病気やトラブルを他人事にしたり、誰かのせいにすることなく取り組む姿勢は、病気を治すためにも基本であることを学びました。
ただ、自分自身でこれからの在り方、行き方を決めるには、自分自身に潜んでいた問題をあぶりだす必要があります。
ここ半年、何を考え、どのように行動し、何を話してきたかをふりかえる
病気以前からしていたことがあります。
特に重要な気持ちの転換や、強い想いが出たときに日記を書いていました。
その日記をひもとき、過去半年~一年ぐらい、何を思ってきたのかを振り返ってみました。
感情のゆさぶり日記をつける
日記帳の中で、私は必死で何かを探していました。
ひたむきというよりは、悲壮なほど何かを求めて求めて、得られない苦しみの中にいたんです。
その原因は、結婚した時の決意にありました。
「夫に頼ることなく、私は私で幸せになる」と思っていたのです。
すると、自分のことしか頭になく、自分の求めるものにしか興味を示さない女になっていました。
願うことはすべて自分を幸せにする物の事でした。
もちろん、家族のことをそっちのけたわけじゃありませんが、心はいつもここにあらず。
これじゃ結婚した意味がないじゃないか、と気付きました。
病気によって「ここが課題」だと気づき、その後家族に対する気持ちを変えるきっかけになりました。
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