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【逃げ恥】「仕事はキャリアが残るが主婦には何にも残らない」のウソ

逃げ恥 伝説家政婦

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ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』見てました。時折きらりと光るセリフを放つ。ドラマの面白さの要素でもあると思うのですが、名セリフには力がありますよね。「うならせる力」「うなづかせる力」「考えさせる力」など。けれど、逆もあります。

仕事は3年やればキャリアが残る、けど主婦の3年は離婚したら何にも残らない

これは、夫の浮気が発覚したみくりの親友やっさんのセリフです。小さい子を抱えて、夫の洗濯や食事をつくっているのに感謝の一言もない。そのうえ浮気までされて、なんで夫の世話をしなきゃならないのか。という不満。

その不満炸裂のおかげで、みくりの頭に一つのアイデアが浮かびます。家事を必要としている誰かと、家事を得意としている誰かがマッチングすれば雇用関係が成立する。と。雇用契約としての契約結婚はアリなのではないかと。

やっさんに言わせれば「じゃ、夜はどうするのよ。」「好きじゃなきゃそれは無理。」が答え。ですが、それはまた別の話として、主婦のキャリアを生かすひとつの回答として契約結婚を見出したみくりでした。家事労働のキャリアには価値があり、それを求める人に提供するのです。

「主婦は離婚したら何も残らない」という一般常識を変える、契約結婚。この話が、ヒラマサへの唐突な結婚提案につながります。でも、みくりの心奥では別なささやきが聞こえます。

みくりが契約結婚を言い出した本当の理由

みくりは、大学院出の自分の「こざかしさ」が男性に嫌われ、就活で嫌われ、派遣先でも嫌われることをイヤというほど体験しています。あー、耳が痛い。

誰にも選ばれない自分。

だれにも選ばれず、喜ばれない自分が家事代行の仕事をヒラマサのところではじめて、感謝され、自分がやったことを認められ喜ばれるという体験をしたのでした。みくりの家事体験は社会に承認される初体験になったのです。自分の家事には人を潤わせる力があるという、幸せな体験だったのですね。

家事を仕事にしたい。家事で「ヒラマサ」という一人の人を喜ばせる一つの形が契約結婚だったのです。自分のありようややり方をそのまま認めてくれるヒラマサをみくりはどんどん尊敬するようになります。尊敬が愛情に変わる。そういう萌芽がなければ、単なる住み込み家政婦にすぎません。

住み込み家政婦と契約結婚の違い

住み込み家政婦も家事のキャリアを生かすお仕事でしょう。住み込み家政婦と契約結婚の違いは、雇用主と労働者が対等な立場にあるかどうかにあります。

住み込み家政婦には「家賃・生活費」の支払いは発生しませんが、この契約結婚の場合は、家賃や生活費を天引きの上、適正給料を支払うというものです。

みくりが目指すものは、北欧三国やフランス的な事実婚だったのでしょう。ただし、「愛情があり一緒にいたいから」という理由ではなく、あくまでも「互いに必要としている生活要素を満たしあうため」の合理的な解決でした。

このひらめきを、みくりはヒラマサに提案します。相手が人との距離感をしっかり保ち、しかも合理的精神の塊のようなヒラマサだから「理想の結婚生活」の片棒を担いでくれそうな予感があったのかもしれません。それにしても、みくりに結婚願望があったなら絶対にできない提案でしょうね。

「仕事は3年やればキャリアが残る、けど主婦の3年は離婚したら何にも残らない」のウソ

男たちの中でバリバリ仕事をしてきた経験と家事をしてきた経験を踏まえた上で、私は仕事も家事も同じ価値があると断言します!

仕事を3年やってもキャリアが残らないこともあります。仕事をキャリアとして残す一番のポイントは本人の意識にあります。キャリアにしたいのかどうか。それだけです。コピーをする、お茶を汲む、資料の片づけをする、電話を取り次ぐなど、どうでもいいと思える仕事をしていてもその後のキャリアは人によって差が付きます。それは、家事だって同じです。

プロ並みの家事能力がある主婦は段取り能力があります。お料理は段取りですから。おいしいお料理を短時間でなん品も作れる主婦は段取り能力が高いのです。

感謝が足りない、対価がない、とやる気を削がれるのは仕事も同じ。目的をもって積み重ねた経験は家事だろうが仕事だろうがキャリアになります。

家事が人気の職業になる日

家事ができる人は、本を出したり、家事代行業を始めたりとお金に変える今の時代です。これから結婚する人がますます減ってくれば、家事の需要も増すでしょう。新型コロナのせいで消滅する職業もある中、家事代行業は成長産業に加えられています。まだまだAIロボットにはまねできない幅広いスキルが主婦の仕事には含まれているからです。その一つが「ホスピタリティ」という一面ではないかと思われます。今後もっと強くたくましい精神力を育てようとする場合、単なる学力やはしっこい浅知恵などが必要なのではなく、生きる力というものが必要となるときに家庭のホスピタリティは重要になります。

居心地が悪かったり、帰りたくない家だと家庭の価値はなくなります。AIロボットが今後もっと一般的になるでしょうが、半面で本当に家庭運営がうまくできる人の需要は高くなり相対価値はあがるのでは?と思われます。伝説のスーパー家政婦しまさんがカリスマになる時代です。

トップ画像出展元: ぐっとぴさんによる写真ACからの写真

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