「家事が向いていない」という主婦は結構いるのではないでしょうか。お部屋が散らかっていても平気だし、掃除ができていない。レシピ通りに作ってもお料理がまずい。いつも月末にはピンチになり栄養が足りなくなる。そして「私、家事をする人じゃないの。」と思ったりするのです。
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上げ膳据え膳の独身時代
私の母は、洋裁の内職はしていましたが大体は家にいる主婦でした。外で仕事をするものの世話を主婦がするのは当然という空気の中にいました。今思えば仕事柄帰りは遅くても、朝食の手伝いはできたと思いますが、
ハードな仕事だと察してか、母からそれを求めることはなく私は学生時代そのままに、上げ膳据え膳が「普通のこと」になっていました。
家の手伝いといえば、小学生の時から相変わらず年末の大掃除の窓ふきや買い出しの足になったりというぐらいしかしてきませんでした。家事といえることはほとんど躾けられないまま結婚して家庭を持ったのでした。母の時代ならば洋裁学校へ通ったりお茶やお花を習うことは花嫁修業とされていましたが、「花嫁修業」という言葉が廃れたのは一般的な家庭なら普通の事です。
家事のイロハを知らない
家事にもイロハがあります。けれども、昔のように家事修行をする機会がほとんどないので、家事のイロハを知らないままに結婚することが普通になっています。ほとんど家事をやったことがない人間が、家庭に入り夫に言われるのです。「料理が濃い」「味がない」「片付けろ」「ここ、汚い」などと。
クックパッドで簡単料理を見て作ってもなんか、まずい。
掃除機は時々かけるけど拭き掃除は一切したことない。
トイレやキッチンの洗剤の使い分けがよくわからない。
どんな道具を使えばいいのか知らない。
夫からしたら家事を20年以上やってきた自分の母親と比べるのだから新米主婦ができん坊主に見えて仕方がないのですね。「それぐらい、母親ならやっていた!」と口に出さないまでも思ったりするのが態度で分かるし。と、しかし、それから20年も30年もたつと共働きの家の家事・育児は「夫婦半々」が当たり前になってきましたが。
お料理のイロハはお料理本で
お料理の頼りにしたのは本でした。お料理の基本が書いてある本を見ながら、ちょっと高等なレシピに挑戦した時のことです。お料理はアジの南蛮漬けでした。レシピ通りにアジを丸のまま調理し、揚げて、南蛮だれをかけておいしそうに出来上がりました。アジの調理の仕方も書いてあり、ぜいごを取って丁寧に調理しました。
ところが、です。海辺育ちの夫と義母はむちゃくちゃおいしいお魚料理をつくったり食したりしている、舌の肥えた人たちだったのでした!
「アジは小さくても三枚におろして南蛮だれにつける」のが彼らには常識だったわけです。タレに漬かった魚に骨がついているなんてアリえんというわけです。義母がやさしく言いました。
「私が作ればよかったねえ。」
その言葉にブチ切れた私は、誰にも知られずプチ家出をしたことを思い出します。
家事が向いていない、のではなく
主婦になりそこから家事一年生となった私ですが、「やっぱり、家事に私は向いてない。」としばらくは思っていました。
下の子が言葉を覚え始めのころ、ちょっと悲しいことがあるといいました。
「ちぢんじゃった~(´;ω;`)」
乾燥機にかけてタオルが縮んじゃったときの私があまりにも悲しそうだったのでしょう。
いろいろ失敗して家事に対して苦手意識がありました。けれども、家事は毎日毎日繰り返されるもので、ため込むことができません。仕上がりはどうあれ次々にこなさなければ家がゴミに埋もれてしまいます。まして、小さな子を育てる家をある程度清潔に保つ必要がありますし、規則正しい子どもの暮らしを確保するために時間にも追われます。否応なしに家事経験量がたまっていきます。
そんな中で思ったことは「家事が向いていない」のではなく知識と経験の量が足りないだけだということでした。
仕事も家事もおなじ。最初は「量」をこなすこと
家事と仕事は同じです。家事は家の仕事というだけです。仕事を覚えるのに、最初は量をこなすことが大切だというのと同じように家事経験の量をこなすことで、家事はわかってきます。
「量」を稼ぐには時間がかかりますが、それを補うのが「知識」です。
お料理レシピだったり、掃除の仕方、片付け法など家事本が売れるのは、時間短縮できるからです。プロに学ぶのが早いのですね。
ということで、家事が本業ではない私の対策は次の二つです。
□家事は仕事。プロジェクトとして取り組む
□プロの知識・技術を学ぶ
家事は仕事。プロジェクトとして取り組む
家事を本気で仕事にしてしまえ!恋ダンスが大ヒットしたドラマ『逃げ恥』の主人公は、就活に失敗し家事代行の仕事を始めます。家事代行業が仕事になるなんて、最近では普通のことです。でも、自分の家のことはやっぱり自分自身でキレイにしたい。そういう人も多いことでしょう。家事を仕事にするつもりで自分の家の取り扱いについて身に着けることで、家事代行業に限らずいろいろな仕事に応用できます。
【プロの家事スキルを身に着ける手順】
① プロの家事を学ぶ
② 時間をはかって家事にかかる時間を把握する
③ 時短家事を研究する
という3ステップで自分流家事が仕事として通用するよう育てることができます。
①プロの家事を学ぶー一般社団法人日本家事代行協会 代表理事高橋敬子
キッチンのお掃除
レンジ周り
お風呂掃除
トイレ掃除
リビング掃除
和室の掃除
窓掃除
外壁網戸の掃除
湿気対策
エアコン掃除
お盆前にするお掃除
②時間を測って家事の時間を把握する
基本的なお掃除ができている状態での、だいたいの時間の目安にしてください。
キッチンのお掃除 30分
レンジ周り 30分
お風呂掃除 30分
トイレ掃除 15分
リビング掃除 30分
和室の掃除 30分
窓掃除引き違い掃き出し一か所15分
道具や洗剤など便利で体に良いものも出回っています。
③時短家事を研究する
時短家事は、まずまっさらな状態をつくることが基本になります。
トレイの輪ジミ、お風呂の排水周りや鏡にこびりついたうろこ状の水垢、レンジ・フードの油のこびりつき、エアコン掃除、ワードローブや机の上の片付けなど、手に負えない場合はプロの手を借りると心の負担も軽くなります。
プロの知識・技を学ぶ
専属の出張コーチを依頼します。家事を依頼して、気に入ったやり方をする担当者に定期的に来てもらい、家事を盗むのです。洗剤や道具など個人では手に入りにくいものもあるでしょうが、市販のものでお勧めのモノを教えてもらえると思います。
ピュアレディライフさんのサービスには出張おそうじレッスンというメニューもあります。
[blogcard url=”http://www.purelady.jp/service/school.html”]
スキルアップして講師資格を取りたいという方には日本家事協会のこんな資格があります。
[blogcard url=”http://kaji-school.com/seminar”]
独立開業を目指す方にはこちらも。
[blogcard url=”http://www.osouji-school.jp/class_5.html”]
お料理は家でつくるもの。外食はしないのが常識だったのはずいぶん過去のはなしです。家事も料理人と同じ。知識と技術を磨き上げて片付け、掃除した後の清々しさは、ココロとカラダにおいしい空間になります。
個人事業として家事代行業を開業する
家事スキルを磨けば、将来有望な職業にすることも可能です。家事代行業で必要なことは「保険」に加入しておくことでしょうか。掃除の最中に大事なものを壊してしまてしまったり、水かを取ろうとして傷つけてしまったときに保険が使えるような体制は整えたいです。
家事代行業は「定期収入」を得られるという強みがあります。定期清掃サービスを契約できれば、契約期間は固定給となります。個人事業として家事代行業を始めて固定給が安定するまでは、顧客開拓が課題になります。もっとも安心安全な顧客の増やし方は「紹介」です。
トップ画像出展元:FineGraphicsさんによる写真ACからの写真
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