社会生活

【ストレス対処法】HSPの親がADHD・LDなど発達障害&グレーゾーンの子どもストレスとつきあう

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※HSP(ハイリーセンセティブパーソン)とは高度な感覚処理感受性を持つ人のこと

発達障害の子を育てるために、かなりのストレスをかかえます。
いや、そもそも子育て自体、自分の思い通りにならない大変さを味わうのに、発達障害の子の場合「聞き分けがわるい」「こだわりが強い」「衝動的な動きが多くて危険」「興味のないことへの学習能力が低い」など、イライラさせられることが多いからなおさらです。

常識が通用せずお行儀が悪いことから「母親の躾が悪い」「親の顔が見たい」といわれて傷つきますから、社会に出る時とても緊張しますし、過度に叱ることになりがちです。

過度に叱れば、子どもは委縮し「自分はダメな子」「愛されない子」なんだと自信を無くします。
発達障害の子が自信をつけられなくてこじらせると、大人になって社会生活を送ることが難しくなる場合もあります。
それがわかっているのに、衝動的に怒りが爆発することを止められない・・・という事はとても多いのです。
親のストレスは大きいわけですが、私の場合の対処法をお伝えします。まずは、私の特性であるHSPの症状から。



目次 Contents

HSPの私が子育てストレスを乗り越えた方法

HSPの特徴として大きな音や、強いにおい、光がまぶしいというように五感をはじめとする一部機能が生活するうえで支障をきたしたり、敏感すぎるというものがあります。

私の場合、人が大勢いる居酒屋とか、USJなどのようなアミューズメントパークの大きな音で耳が閉じてしまい、難聴状態になって人の声が聞こえにくくなります。
眠っていても、赤ちゃんがちょこっとむずかるだけで飛び起きます。
だから、大きな声で赤ちゃんが泣いている傍らで、起きないで眠り続ける母親を見ると不思議で仕方がありません。
60ポイント以上の数値でHSPと診断されるところ、96ポイントという結果でした。

ハイリーセンシティブであることの子育てメリット

一つのことでいろんな感情を受け取るので、高センシティブではあるのでしょう。
子どもに関する観察についても同じことが言えます。
子どもの言外の気持ちがわかり、その子の希望がなんとなくわかるので、子どもに信頼されます。
話しかけてほしいのか、触れてほしくないのか、自分の気に入っているおもちゃやそれに対する感情とか想いいれを察知できます。
感情や肉体で起きていることを言葉で表現することがまだできない時期の子どもは、それを表現してくれたり、察知してくれる大人を信頼するようです。
だから「珍しい。この子、はじめての人には人見知りするほうだけど、仲良くなってる。」と言われたりします。
1歳児でも私に何かを伝えたいと思うみたいなのです。
(私自身は特別子ども好きというわけではないですよ。好んで接触していくタイプではありません)
そう言う面では、HSPであったことはADHDの子を育てるのに役立ったと言えます。

ヒステリー症状が出たときの事

子どもが1歳ぐらいの時に、仕事上のライセンスをとろうと勉強していました。
暇があれば勉強をしていました。
夜は勉強できる一番いい時間なので、早く寝かせようと焦りました。
けど、そんなときほど、眠らない。
心の中で罵倒し、それでも眠ってくれないと最後にはブチ切れます。
そんな時、胸から喉にかけて詰まるような感じになりました。ヒステリー症状が起きたのです。

幸いひどくならないうちに「こんなことをしていたらだめだ」と思い、逆に子どもと一緒に眠りに就いてしまえ!!と決めました。
そしたら、ヒステリー症状は消えました。

公園に行く三つのメリット

公園にはよく連れていきました。
子どもと一緒に日光浴ができたことは、母親の精神衛生上もよかったのでしょう。
子ども同士が顔見知りになると、そのお母さんとも話をするようになりました。
いわゆる公園友達ができました。
■母親の日光浴になり、子育てウツにかかりにくくなる
■公園友達とのかかわりで、子ども同士が遊んでくれて心理的に楽になる
■公園ママ友とストレス解消の会話ができる

母も癒されるシュタイナーの芸術教育に出会ったこと

子どもをその個性のまんま、最大限に伸ばしてあげたいと思っていたので、色々な教育書を読み漁り、最終的にシュタイナーに出会いました。

ラッキー―なことには、シュタイナー教育を実践する保育園が車で15分ほどの場所にあったことです。
ADHDの子どもを育てるには最適なシュタイナーの理論と教育に加え、日本古来の文化を大事にする保育園でした。

ありのまんまの子どもでいながら、誰かと比較されることもなく、貶められるのでもなく普通の子として誇りを汚されずいられたことは大人になって安定的な社会生活をくるためにものすごく役に立ったと思います。

そんなシュタイナー教育に、母親自身も癒されていました。
芸術教育の癒し効果は素晴らしいものがあります。
にじみ絵などするだけで、心の中に溜まっている感情が色に乗って溶けだすかのようです。
笛を吹く、キンダーハープを弾く、気糸をつむぐ、陶土をいじる・・・どれをとっても癒し、なのでした。

さらに良かったことは、そうした芸術と戯れる“シュタイナー遊び”を一緒にする10人ぐらいのママ友がいたことでした。

小学校に入りADHDが本格的に顔を出し、追い詰められる

しあわせな保育園時代を終えて、公立小学校に入ったころから、母子ともに辛い日々が待っていました。
私はぜんそくにかかってしまい、子はアトピー症状が出始めたのです。
子どもの特殊性は、小学校では目立ちすぎました。ADHDが顔を出し始めたのです。
低学年のころは、学校に行きたがらないことがおきました。
家に帰ってきても部屋にとじ込もる異様な状況でした。

私は母親としての自信を無くし、追い詰められていました。

絵本や児童書の読み聞かせ

こんな時期を乗り越えられたのは、絵本の読み聞かせです。
子どもに何かを諭したり、注意しても届かなような複雑なことを子どもの心に響かせる力が童話にはあります。
いろんな童話を読み聞かせました。童話だけでなく長いお話も読み聞かせ、私自身が泣いてしまったこともあります。

童話はおとなのこころも癒します。
ある時からこどもを殆ど叱らないようになりました。



親自身もADHDなどの発達障害があったら

発達障害を持っていると、社会の中で孤立しがちになります。
思い通りにやりたい身勝手な行動やが他者を傷つけたり、甚大な迷惑を与えることがあるからです。
そんな時に周囲は気をもみストレスを感じるものですが、ストレスを受けたときに考え方を変えることでスッキリすることがあります。
対処法をある方へのカードアドバイスとしてお伝えします。

ADHDの子の問題は繰りかえされる

いちいちうるさくて思い通りにやらせてくれない親。
大学を止めたって別にいいでしょ。干渉してくる親から逃げたい、と家出した。

大学の学費は親が出してくれたのでしょうが、辞める時にキチンと納得してもらったのかどうか。
大学に通うお金はバカにならない。親にとっては苦労して捻出した学費が「どぶに捨てられた」被害を被っています。
そりゃ、怒るわ。
納得できる説明をしてくれと思うのは当たり前。だけど、聞く耳を持たないADHDの子ども。

「私はこんなクソみたいな大学、やめてやる」

その後、妊娠して結婚し彼氏のうちに転がり込んだ。
役にたつスキルも持たずコミュニケーションが苦手なので家を出て生きるすべは扶養家族になるしかない。
けど、これが父親みたいに干渉してくる相手だった。お金をかけて結婚式を挙げたのに一年経たずに、家を出た。

「こんなクソみたいな結婚生活、やめてやる」

そう思い込んだらテコでも聞かないADHDの子どもには本当にストレスたまるわぁ。

ADHDの子が問題をこじらせる要因を知る

悪い考えばかりが堂々巡りして、準備も努力もなく、計画性もなく衝動的にすべてが「破局」に向かって突進しています。
行動に無理や無駄がありすぎるのです。
強引すぎて多くの人に迷惑をかけているのですが、自分の考えになぜか執着し思考停止してしまいます。

人の意見を取り入れながら、計画的に円満に行動することができないのはADHDの不器用さでもあります。
生きづらくしているのは自分自身であると頭ではわかっているのですが、努力することを最初からあきらめています。

説教するのではなく、直接注意するのではなく、他の方法で別の考え方もあるよ、と伝える努力をします。
世の中に起こりがちな問題を、物語を読み聞かせることはすごく効きます。

ADHDの子の周辺で起きていることの意味

ADHDの人が身近にいることに、どのような意味があるのでしょう。
何を考えているのかをうまく、円満に伝えることができないために、周りの人には、ADHDの人の行動が突然降ってわいたように感じて重荷を与えてきます。
けれども、その謂れの無い責任転嫁も家族は受け入れて進もうとしてくれます。
ただ、自分を支えてくれようとする人の重荷になることにも耐えられない。自分はクズだと思えてしまうのです。

ADHDの子どもなりの気遣いをしているのです。
ADHDの子どもが生まれたという事で、親の教育をしている面があります。
必要だからその子が家に生まれてきたのです。

ADHDの生きづらさを解消していくために必要なこととは

生まれたときから育ててくれた両親も完ぺきではないでしょう。
けれども、諦めず育ててくれた協力者です。
人生の中で出会った友人、恋人、上司などあらゆる人は協力者候補者です。
自分の症状と折り合うために、人の協力が必要です。
なぜなら、「干渉しない関係」は物理学上ありえないからです。

人はそれぞれ周囲に自分の波紋を送っています。
他の人が近くにいれば波紋と波紋がぶつかり合うのは物理現象です。
波紋がぶつかるのを止めたいといっても、どこまで行っても人は人と生きていくものです。

人から逃げるのではなく、人とのつきあいで「取りつくろう」努力ではなく円満な協力関係を築いていくことです。
周囲にいる人は敵ではなく、みんな協力者です。本当です。
そのことをいつも伝えたいです。

ADHDの子どもは、与えられている状況のありがたみをわかっていない

親のお金で学校に行かせてもらったことは、当たり前のことではないわけです。
結婚して扶養家族になれたことだって、世の中には結婚したくてもできない人もたくさんいる中で、当たり前のことではないのです。
物事をだだくさに扱い、大切にしないのは「大切にされていない自分」「自分は大切にされる価値がない」ことへの複雑な抵抗かもしれません。

自分が生まれたことへのありがたみや感謝の念をもっと持ってもらえたらいいのに、と思っているはずです。
「いてくれるだけでいい」という状況を切に求めています。
それが与えられない時、「じゃぶじゃぶ使ってやれ!」と反発するのです。

根が深いですね。感謝が足りないと思う場合は、そう思う人こそ感謝が足りないのでしょうね。

ADHDの子どもとの未来

課題を発見して正しく働きかければ、周りの人が、ADHDのその子さえ力強い協力者として存在してくれます。
ADHDの子は大人になっても子どものように純粋な面を持っています。
子どもは自分の持っている“言語”をしっかり理解してくれる大人を全面的に信頼します。
そう言う関係を子どもとの間で結ぶことができれば、悩みはすべて解消します。

自分のだした思考・言葉・行動の責任を負う

想いと言葉と行動は、常に巡ってきます。
自分が発したものへの審判は必ずどこかで為されます。仏教でいうなら「因縁果報の法則」です。
どんな結果があらわれようと、常に自分がしてきたことへの成績結果だとすれば「人事を尽くして天命を待つ」心境で諦観すればいいと思います。
やるべきことをすべてやり尽し、あとは運命を受け入れるということです。

自分ではどうにもならない悩みはあるものです。
自分にできることをやり尽したなら、そう言う悩みを一旦手放してしまい「なんとかなるさ!」で行きましょう。

 

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