”ハウスドゥ!で不動産や住宅を検索!マンション、一戸建てから土地まで不動産情報ならお任せください”と銘打つハウスドゥが、 TBSテレビ「応援!日本経済 がっちりマンデー!!」 ”たった3年で100店以上増えてる大急増店!”特集 に登場していました。
たしかにあちらこちらで店舗を見るようになりましたよね。不動産売買のお店として通りすがりに入りやすい明るい店舗とか、見やすい物件情報とか、店舗が増えている理由がイロイロ発見できそうです。
何となく不透明なイメージが付きまとう不動産業界で全国展開しているハウズドゥについて調べてみました。
目次 Contents
ハウスドゥの沿革
1991年(平成3年)4月京都府日向市で不動産仲介事業を創業しました。
1998年(平成10年)7月株式会社安藤工務店を設立し、リフォーム事業を開始しました。
2002年(平成14年)12月中古住宅再生販売事業を開始しました。
2003年(平成15年)9月不動産売買事業を開始しました。
2005年(平成17年)12月”ハウスドゥ”ブランドで事業展開を開始し、リフォーム事業と不動産仲介事業を別会社に。
2006年(平成18年)2月フランチャイズ事業開始。同6月に加盟店15店
2007年(平成19年)6月加盟店67店舗
2008年(平成20年)6月加盟店118店舗
2009年(平成21年)6月加盟店128店舗
2010年(平成22年)6月加盟店134店舗。10月半田店が住宅情報モールとしてオープン。新築住宅事業開始。
2011年(平成23年)6月加盟店189店舗。9月関東で初の直営店オープン
2012年(平成24年)6月加盟店241店舗
2013年(平成25年)10月リースバック事業開始
2014年(平成26年)6月加盟店269店舗
2015年(平成27年)6月加盟店312店舗。3月マザーズ上場
2016年(平成28年)6月加盟店377店舗
2018年(平成30年)5月末オープン準備含め528店舗
不動産仲介業で創業し、7年後にはリフォーム事業をスタートさせています。その4年後中古住宅の再販事業を開始し、翌年には不動産売買事業が始まっています。15年の経験と実績をもとにフランチャイズ事業を始めました。
こうした経緯を不動産仲介、不動産売買、リフォームや住宅建設事業をフランチャイズ展開しているスターツピタットハウスと比較してみましょう。
1969年(昭和44年)千曲不動産創業
1987年(昭和62年)株式会社スターツに組織変更し、不動産、建設、住建、ホームセンター、観光会社を合併
1989年(平成元年)5月東京市場株式公開
1999年(平成11年)ピタットハウス店5店舗
2005年(平成17年)ピタットハウス全国200店舗
2011年(平成23年)10月家賃クレジット払い『家賃déポイント』をリリース
2015年(平成27年)10月ピタットハウス全国500店舗
単純に直営店も含めたフランチャイズ店舗の増え方で比べると、ピタットハウスの場合16年間で500店舗を達成、ハウスドゥの場合は12年間で500店舗を超えた形になります。
いずれ劣らぬ成長ぶりと言えるのでしょう。人気の秘密はどこにあるのでしょうか。実際に使った人の口コミを集めてみます。
ハウスドゥの口コミ・評判
・一括見積サイトの他の5社に比べると査定が安かったです。ただ、担当者が女性で接客態度はハウスドゥさんが一番よかったため、他5社の査定額を伝えると真剣に調査してくれ、他社と同じ金額で売却可能になりました。(不動産売却)
・担当者は接客態度が非常にすばらしい方で、何となく会社の教育方針が行き届いていると感じました。(不動産売却)
・一括査定サイトを利用したことで、査定額の違いなどに明確な理由があることも知りましたし、直接ハウスドゥに相談することで不動産知識を学べ、いろいろと勉強させてもらって思わぬ収穫もありました。(不動産売却)
・迅速で適正な対応で、今後もお願いしたい。(リフォーム)
・CMに出ている大手であり、価格も適正だった。(リフォーム)
・満足のいく仕上がり。(リフォーム)
・工事は悪くないと思いますが、営業担当者がよくないです。何も連絡がないことも多くありました。工事終了後に廃材が放置されていました。(リフォーム)
・ハウスドゥの担当者、実際工事をしてくだった協力会社さんの信頼関係がしっかりしています。信頼を築く取り組みが素晴らしい。(リフォーム)
・丁寧な対応・担当者の人柄や説明の仕方が良かった。(リフォーム)
・家を仲介してもらって、リフォームもお願いした。さらに住み替えの相談にも乗ってくれ、家に関する殆どのニーズにこたえてくれる。(不動産仲介・リフォーム・売買)
・ハウスドゥ!さんのホームページのプロフィールを拝見した所、全ての社員の方が宅建をお持ちではないようです。 不動産売買は宅建がないと出来ない契約等があるようで担当者はとても忙しそうに見えました。電話をしても中々担当者に繋がらないことも。(不動産売却)
・「不動産業界を変える!」をスローガンに掲げ、今までの閉塞感がある不動産売却のイメージを覆すような「顧客優先主義」の丁寧な仲介をおこなっています。中古物件の仲介なら、HouseDoは実績十分だと思います。
・HouseDoの社員は平均年齢が若く、勢いにあふれているということもあり、30~40代の売却希望者に人気が高い
・老舗の不動産会社は入りにくいという若い人も増えている中、HouseDoは「不動産売買のオープン化」を掲げ、明るい接客をしてくれるので、はじめて売却をする人にもおすすめ
・中古の家を売却することにかけては定評があり、合わせてリフォームができる加盟店も多いので、中古不動産が高く、早く売れやすい環境にあります。
ところで、ハウスドゥの姿勢はどのようなものなのでしょうか。HPから拾い上げていきます。
ハウスドゥの企業理念・サービス内容
■不動産流通事業に関するハウスドゥの姿勢
お客様の第一接点を担うワンストップサービスの起点。
”マイホーム探しの総合エントランス”として不動産情報の鮮度を重視、オープン化を実行するとしています。
サービスとしては「不動産物件検索サイト」「住宅情報モール店舗」「売買仲介中心のサテライト店」「リフォーム提案」「資金計画提案」など提供しワンストップサービスを提供しています。
■不動産売買事業に関するハウスドゥの姿勢
グループ内外の不動産仲介事業と連携し、売り手と買い手双方のニーズを把握した仕入れを実現する、ということをうたっています。
”家・不動産を即価格提示宣言”と銘打ち、迅速な買取を打ち出しています。
■リフォーム事業
「住まいの再生」100年リフォームとして新しいリフォーム概念『リコロジー』を提唱しています。その内容は、
1.標準仕様でホームインスペクション(住宅検査)+耐震診断
2.標準仕様で自然素材リフォーム
3.女性プランナーとともに創る住まい
4.安心の保証制度(全ての工事に保証書発行、最高10年保証、最高3億円の請負賠償責任契約加入、住宅設備の十年延長保証サービス等)
5.徹底した流通コストカット
6.直接発注によるこだわりの品質
7.ジェルコリフォームデザイン とのこと。
サービスは「リフォームポータルサイト」「部位別専門リフォームサイト」など。
■ハウス・リースバック事業
資産を売却し、賃貸し、オフバランス化する、市場のニーズに沿った不動産活用の新システムを展開しています。
不動産仲介から始まり、リフォーム事業へと展開した時の情熱がそのままサービス内容になっているという誇りを感じさせます。
そこからの「ワンストップサービス」は顧客ニーズに応えようとの姿勢の結果であることが良くわかります。
ハウスドゥに依頼すべき物件とは
口コミを調べると、どんな場合にもありがちですがフランチャイズ店や「担当者」にバラつきが多少あるという事や依頼するタイミングにより、対応に不満を残す人もいる中で、見えてくる「得意物件」とは、多少古くて小さい、リーズナブルな不動産などの売却には特におすすめできる業者であると言えるかもしれません。まだまだ、若い企業で勢いに乗っているという点で、社員のモチベーションは全体的に高めとみられます。
最初は少々低めの査定で出てきても「交渉可能」とみて希望価格を簡単にあきらめないこと。そして、どのような物件であっても合い見積もりは絶対に必須です。交渉の入り口に立つためにも自分の物件や、欲しい物件の適正価格を見極めるのは最終的には自己責任ですから。
筆者の田舎の家の前のハウスドゥプロデユースの建売住宅
筆者の家の周辺は旧市街地であり、すでに家が老朽化したり、住人が高齢で亡くなったりして空き家もチラホラある地域です。家の前の空き家が解体されたと思ったら、しばらくしてハウスドゥの看板が立ちました。
年末からゆっくり工事に入り、3月年度末の移動時期には竣工していました。これまで、10組も見学者が来ていないと思われます。竣工後2カ月以上たってもまだ、入居者が決まらず、敷地の隅に草が生え始めています。
この家は、ハウズドゥが土地を買い取っての建売なのか、単に売買の仲介のみなのでしょうか。
建築業者の表記がほかの業者名が入っていて、建築主はハウスドゥとなっているということは、「買取再販」なのでしょう。
もともと地主さんはこの土地に住んでいないので「いくらでもいいから、早く整理をしたい」という方針だったのでしょう。買いたたかれたのか、相当広い長方形の良い敷地に立つ総二階の住宅の販売価格は2千万円台とのこと。建築費は相当低く抑えているのがわかる不思議な手順の工法も見られました。
正直を言うと「ハウスドゥ」プロデユースの建売住宅は買う気にはなれませんでした。
いい家を提供したいという意識を求めるのは、まだまだ無理があるのでしょうか。
こだわりの家を求めるならば、見る目を養った上で不動産業者さんに理解を求めていくスタンスは必要なように思います。
誰でも入りやすく明るい店構え
何となく敷居が高い不動産屋さんです。どの業種でも似た面はあると思いますが、最終的な満足度は「ブランド力」ではなく「担当者」に大きく左右されます。お店に入った瞬間に担当者が決まってしまうこともあると思いますが、信頼のおける人に良い担当者のいる不動産業者を紹介してもらうことが確実です。
どこにも縁故がない、という場合飛び込みもしくはネットの一括見積サイトなどからの出会いになります。
そういう場合でも、お店に入りやすい、物件を見やすい店構えを作っているのがハウスドゥだと感じます。
一度来店すると、その後頻繁に物件紹介の郵送物が届き続けます。本気で物件を探している人にとってはありがたいですね。
がっちりマンデーでハウスドゥが取り上げられていた理由
フランチャイズ店舗が増えているということで取り上げられていましたが、なぜ店舗が急増しているのかその理由として
■ワンストップサービス
■リースバック
が上げられていました。
ワンストップサービスとは、住居に関して最初は「賃貸に暮らす」。
⇒その次に結婚して中古マンションを手に入れる。
⇒中古マンションをリフォームする。
⇒家族が増えたので一戸建てに住みかえる。
⇒子どもが独立したので家のバリアフリーリフォームをする。
⇒大きすぎる家を売り、終の棲家への住み替える。
このような一生にわたる家の相談窓口になる、頼れる存在だというところが安心感をよんで人気を博しているということ。
リースバックとは、⇒大きすぎる家を売り、終の棲家への住み替える。の場面で、長年暮らした家に愛着がある場合、そこの住み続けながら家を売却することができるものです。売却した”我が家”に家賃を支払いながら住み続けることができるので、田舎の老親の家の取り扱いなどに需要があるという事でした。
本気で物件を探している、売りたい、買いたい方は近くのお店に出向き、まずは気に入った担当者の方とじっくりお話されてはいかがでしょう。
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