女のハッピーリタイヤとは何でしょう?
商いの事について何も知らず、ただ、自由になりたいと動き始めて筆者自身いろんな壁にぶつかってきました。
そうして独立を目指せば、男性だって大変なことも多いでしょう。
『不動産投資でハッピーリタイヤした元サラリーマンたちリアルな話』の著者の一人、アユカワタカヲさんは、「死ぬこと以外は、かすり傷」と言っています。
その言葉は、大きな傷を負ってもあきらめず頑張るすべての人へのエールなのだと思います。
目次 Contents
女だからこその強みを見出したい
女だから男社会を渡るには絶対不利。通らない何かがある。「これだから女は」と言われるなど、まだまだ男社会な日本で、「旦那さんの名前で申し込みをしてくれれば通ると思います」とか、女だからとひがんでしまう現実にもしばしば遭います。
ですが、女だからとヒガミ過ぎず、しなやかに女だからできるハッピーリタイヤを考え実行していきたいものです。
2014年に出版された『今すぐ妻を社長にしなさい』は、その一つの道を示していると思います。
あるメガバンクの銀行員が、妻とタッグを組んで世帯収入を上げて資産形成をする方法として、妻を代表とした会社を作ることを提案しています。
万が一、給料が途絶えても生活に困らない自由を得る
夫はサラリーマンのまま、妻が会社の代表になると起きる事はこんなことだと取り上げています。
■妻へのプレゼントをするのに、値札を見ないで宝石を選ぶこと
■好きな海外旅行へ出かけるのに、普段の暮らしを節約するなど贅沢をやめるなど一切しないでもいい
■自由があれば、ストレスが減る
■妻が経済的に独立するので、夫の身に何かあても生きていく経済力を持っている
■保険に入る必要がなくなる
だれでも富裕層になれるお金の正体とは?
メガバンク行員が「我が家を5年で富裕層に導いたある発見」とはお金の正体は何であるかを発見したこと、と言っています。
その金言は実際に本を読んでいただくとして、行動として著者がどんなことをしたかという事を中心に読んでいきましょう。
サラリーマンがお金持ちになれない4つの限界
サラリーマンの給料だけで経済的自由になれない理由は、自分の収入を増やすことにしか関心がないからというのが根本的な理由だといいます。
さらにサラリーマンには4つの限界があるというのです。
サラリーマンの平均年収はH24年で408万円、銀行員の平均は600万円越え。
著者はメガバンクの銀行員であるからして、年収はもう少し高いのでしょう。
けれども年収の多寡にはそれほど関係なく「サラリーマン自体に限界がある」という意見をこの本では展開しています。
サラリーマンとして自分の収入を上げようとするには、「税制」「就業規制」など4つの壁を越えねばならず、非常にハードルが高いのだといいます。
けれども給与以上にお金持ちにはなりたい。ならばどうするか?というお話です。
その解答としての『いますぐ妻を社長にしなさい』なのです。
妻をお金持ちにする以外にサラリーマンが裕福になる方法はありません。とまで断言しています。
『あげまん』という映画がありましたね。
男を出世させるおんなのことをあげまんといいます。その女(ひと)と付き合う男はなぜかお金持ちになっていくので「あげまん」の称号を得るわけですが、夫を支えて立派に育て上げるアゲ妻はたくさんいますね。
亡くなった野村幸代さんも野村監督をして「いい妻でした」と言わしめるほどのアゲ妻かと思います。
でもこの本ではなんと「妻をお金持ちにする!」決意が大事だと述べているのです。
ここまで読んで、以前読んだ本を思い出しました。
渋井真帆という女性の本です。
渋井氏の旦那さんはたしか銀行員で、その夫のレシピに従って会社を興して成功していった経緯が書かれていました。
『今すぐ妻を社長にしなさい』は、逆目線になっています。
銀行員というお金のプロがつくる事業計画に沿って妻が起業すれば、確かに成功率が高いでしょう。
しかし、渋井氏の場合やはり彼女自身アピール力などが優れた女性であろうと、その本を読んで思いました。
誰でもできるわけではなく、再現性に欠けるのでは?と思ってしまったのです。
その意味で『いますぐ妻を社長にしなさい』の場合は、一般女性に適用できる内容なのかもしれないと、ますます興味をそそられます。
ノーリスク・ハイリターンな資産形成術
妻にはサラリーマンの4つの壁が存在していないブルーオーシャンであることに、サラリーマン銀行員は嬉々として言います。
お金持ちになるための4つの壁をクリアしてでき、サララリーマンでは不可能な「節税」ができるからだと。
世帯収入が1000万円の場合、夫500万給料+夫の雑所得500万円にするより、夫の給料500万円+妻の収入500万円にしたほうが100万円以上が節税できると計算しています。
もっともノーリスク・ハイリターンな資産形成術とは「節税」であると述べます。
収入を分散するだけで節約できるのです。
さらに税制優遇されるのが「法人」。
プライベートカンパニーを作り法人化することで家族を守る魔法のマントを手に入れよう、とうことです。
プライベートカンパニーのメリット
■取引上の信用力が上がる
■副業やプライベートビジネスをする上で有利になる
■資金繰り面でも有利に働く
■資産を子々孫々継承することができる
プライベートカンパニーをつくることにより節税しながら信用力を上げ、多くの人に役立つサービスを提供できるといいます。
妻ほど社長に向いている人はいない
妻が最強のビジネススキルの持ち主である根拠は「主婦力」にあると述べています。
■細やかな気配りやコミュニケーション能力
■エコマインド、節約意識
■包容力
■忍耐力
■他人を身内に引き込んでしまう力
■対立する相手と気持ちよく付き合う能力
■仕事と家事を両立する能力
■ピンチの時に発揮される天才的機転
■ちゃっかり力
■安定への欲求が強い
■返報性を発揮する
などなどなど、主婦力を生かさないのはF1マシーンで買い物に行くぐらい勿体ないことであり、パート勤めほど、妻の能力を無駄遣いしているものはないとまでのたまっておられます。
経済的自由は「種銭」づくりから始まる
収入の1~2割を貯蓄に回すことで種銭をコツコツるのが基本になります。
プライベートカンパニーで行うサービスから収入を得るために必要な軍資金です。
例えば不動産投資業ならば、最初の不動産を入手するための頭金が必要です。
いずるを制するー節約のコツ
固定費を削減することで、支出を削減するのが節約の事だということです。
大きな固定費は「家賃」や「光熱費」です。「食費」「衣料費」「交通費」などからも極力無駄を省いて節約し、早く、できれば一年以内に種銭をつくることに努力します。
主婦が失敗しないビジネスとは
■小さな金額からはじめられるビジネスであること
■利他的なビジネスであること
など失敗しないビジネスにについて5つの条件が述べられていました。
プライベートビジネスにマッチし、条件に乗りやすい業種を次のように上げています。
プライベートビジネスにはどんなものがある?
■個人輸入
■オークションビジネス
■インターネットビジネス
■コンサルティング
■コーチング
■趣味・特技を生かしたビジネス
■大家業
『今すぐ妻を社長にしなさい』の著者坂下氏の奥様は、大家業をされているという事です。
妻の経済的自立を助け、のみならず夫婦でお金持ちになる!
以上、『今すぐ妻を社長にしなさい』からの抜き書きをしてみました。
円満な家庭、夫婦の協力関係がなければ妻のビジネス成功は成り立たないというのが実際的な実感としてあります。
家庭円満を土台にして人に感謝してもらえるビジネスをすることで、利益は生まれるという本書には激しく同意します。
そして夫婦協力+家庭運営ができていればいますぐ妻を社長にしましょう、という考えもなんて素晴らしい!!
実際にお金を借りる借りないは別として、人に応援してもらえるようなビジネスであることは大事ですよね。
ビジネスの大前提として提供する物を喜んでくれる人がいること。
妻を社長にすることの目的は、妻の経済的自立を助け、のみならず夫婦でお金持ちになることにあるといいます。
だから、本来の暮らしが維持できないような無理があってはいけないし、自分自身でコントロールができる規模や内容であることも大事だと述べています。
著者のような考えがもっと広がればいいのに!
『いますぐ妻を社長にしなさい』では
”サラリーマンで多くの借金を背負ってもそれを打ち返しお金持ちになる方法”
”夫婦で自立し自由な暮らしを送るためのビジネス”
”経済的自由、健康の自由、心と精神の自由を得る”
という著者が考える「豊な暮らし方の提案」をされていると思います。
困ったときにも迷惑を掛け合えるパートナーがいて、そしてお互いが経済的にも自立できて、自由を得る。
それが実現したら、豊な暮らしは手に入れられます、ということです。
妻の立場から『いますぐ妻を社長にしなさい』を読む
昭和の父母の時代には「女は結婚するのが一番幸せ」という常識がありました。
真面目な旦那の扶養家族でいれば、経済的には不自由しないだろうということです。
けれども、時間の自由はどうでしょうか。
時間の自由や精神の自由、そして健康でなければ、本当の自由とは言えないのでは?と思っていました。
結婚が女性の一つの経済モデルであることは確かでしょう。
現にシングルマザーが増えて、子どもの貧困が問題視されるようになっている世の中です。
経済的苦境と結婚の破たん(パートナーシップクライシス)はピッタリ連動しています。
夫の借金の保証人になるなど、夫に迷惑を掛けられることも世の中には往々にしてあるわけですが、逆に、「妻をお金持ちにしよう!」と夫が心から思い行動する『いますぐ妻を社長にしなさい』のような夫ほどありがたいことはありません。
妻の立場としては全面的にウェルカムなお話です。
「家庭運営ができる妻」という最強の資源を生かす
ただ、妻が経営者になるわけですから一定のハードルがあるとは思います。
ハードルとは上記に述べた「主婦力」を身に着けることだとこの本は暗に教えていると思います。
最強のプライベートビジネスへのカギは、夫と仲良くし家族の健康を守る普通の主婦力にありそうです。
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