今年も冬至がやってきました。
2017年12月22日の特殊な事情と言いますと、天体の太陽と土星がぴったり重なっていることです。
地球から見た宇宙で太陽と土星が重なっているとどいういう影響が、人間にあるのでしょうか。
土星を使いこなししている人には思っていることが実現しやすく、土星が足かせになっている人には願いがストレートにかないにくい一年になる、と占星術では見られます。
灰かぶり時代のシンデレラみたいです。※ちなみにシンデレラとは「灰かぶり」という意味です
目次 Contents
太陽を童話の主人公に例えると、土星は継母です。
シンデレラは継母に絞られて家事全般をやらされます。
けれどもその代わりに働き者でお掃除や料理上手になり、結果として王子様を射止めました。
シンデレラが本命を射止めるためには、継母が必要だったのです。
本命を射止めるために土星を乗りこなす、というのがこの冬至からのテーマです。
土星のいい面を引き出して暮らすことで実力になるとしたら、少し頑張りたくなります。
土星の良い面を引き出すありかた
この冬至からの一年をより充実させるための在り方をお伝えします。
実直であること
実直というのは、誠実さを行動に表したような真面目さです。
何ごとにもマジで取り組む姿勢です。
保守的なこと
保守的とは伝統を引き継ぐというありかたを言います。
日本という国は世界で一番伝統を引き継いで今に伝える文化の根付いた国です。
古い伝統技術や、伝統芸術、伝統建築など世界の人々を魅了する力を持っています。
伝統を守るには時間をかけて技術や精神を修得する必要があります。
どのようなことでもよいので毎日続ける何かを持っていると、そのことが後々財産に変わります。
タイムキーパー的な役割
”時間”がないと人は何かを表現できません。
モノをつくることや、自分を向上させたりダメにしたり、変化が起きるのは時間があるからです。
生きる、ということは”時間”を与えられることです。
時間を制するものは、生きている間の幸福を得られる確立が高いのです。
だから時間をうまく使えることは、幸せのためにとても重要な要素です。
現世を生き抜く経験的な智恵
土星は肉体を維持する任務があります。
肉体を維持し成長させ、この世の中を活気に満ちた素晴らしい世界にするために必要な「コツ」を抽出します。
「法則」や「コツ」は土星の働きです。
川に土手を作ることで農耕を可能にし、火で固めた器があるからスープがつくれます。
風が吹けば家というシェルターで人を守り、大地があるから人の生業がなりたちます。
土手や器や家や大地は土星の在り方の現れです。地味ですが、なければならない要素です。
何ごとにも先人が極めたコツがあります。コツを学ぶ姿勢が時間短縮をもたらし人生スピードを上げます。
起きる事はすべて正しいというありかた
土星は”因縁果報の法則”を司ります。
人は生きている間、地球の法則の中で暮らします。地球の法則の一つが”因縁果報”です。
”因”とは原因になる想い、言葉、行動のことです。
”縁”とは発生したものがなにかを通じて拡散されることです。家族や友人を通じて、口コミを通じて、インターネットを通じて、テレビを通じて伝播します。
”果”はその結果です。「転んだ結果、骨折した」「注意した結果、事故に遭わなかった」など、現象として起きる事です。
”報”とは、結果を受けて得られる報(むく)いのことです。「転んだ結果骨折してはじめて、体の不自由な人の気持ちが分かった」など、主にその人が捉える、現象に込められた深い意味のことです。
人を思いやる気持ちを分かるようになったのであれば、骨折という良くないこともすべて正しいという事になります。
コツコツと努力する
倦まずたゆまず、コツコツと愚直に努力すること。
その姿は長く日の目を見ることがありません。
しかし、たゆまず何かを続けていることはその人の実力になります。
実力があると、そこを苗床として種が育ちます。
滋養豊富な大地を作るには地味でも毎日続けて手入れする事によって出来上がります。
土星に飲み込まれないようにするには
今は、土星に飲み込まれている人も多くいます。
今期のドラマにも、土星の影が色濃く表れていました。
例えばドラマ『明日の約束』では、母と子のゆがんだ関係が、自殺という深刻なテーマをベースに描かれていました。
支配的な母、愛情が深すぎて子を拘束する母の在り方は土星そのものです。
前にやっていた『過保護のカホコ』に登場した娘を所有物化する母も土星です。
古来から土星は「支配者」「父親」を象徴していましたが、今や「母親」という支配者を乗り越えることは大きな課題のようです。
母親に限らず、土星的な圧力や縛りからスルリと抜け出したいものです。
制限を与える土星
目標を設定る時には「着地点を明確にする」「期限を付ける」事が必須と言われます。
何ごとかを成し遂げるために制限を設けることは、悪いことではないという証拠です。
人から与えられる制限から自由であるためには、自分自身で設定以上の成果を上げるコツを持つことです。
行動の規制をする束縛制限を受けるのは、成人前であればそれは当然のことです。
大人として認められない人を、大人は守ることを法律で義務付けられているのです。
しかし、法律では年齢でしか判定することができませんが、実際には個人差があります。
成人年齢であっても大人と認められない人には、何かと制限がかかります。
だから、束縛制限を解くには大人になる必要があります。
大人とは、自分の責任と義務を果たせる人です。
自分が食べるものを調達し、自分自身と周囲の人への義務を果たせる人です。
困難や不運に見まわれたとき
土星の表れ方はたいてい、冷たく意地悪な状況でやってきます。
困難に思えたり、運が悪いと思えるような状況に人を追いやります。
「合わない上司の下に就いた」・・・ドラマ『先に生まれただけの僕』では櫻井翔演じる上場企業戦士が、上司に憎まれ左官されるお話でした。
「厳しい母親に怒鳴られた」・・・ドラマ『明日の約束』は、子どもを所有化する母親から自立するカウンセラーが主人公です。
「アスリートが怪我をした」・・・ドラマ『陸王』では、フルマラソンを目指すアスリートが怪我に追い込まれる姿をみて開発されるシューズのお話です。
ドラマ『先に生まれただけの僕』の解決法
一部上場企業の営業社員が、上司の命令により系列の高校の学校長に左官されるわけです。
彼の解決法は「目の前のことに全力投球する」というありかたでした。これこそが正攻法のコツです。
ドラマ『明日の約束』の解決法
学校カウンセラーになった理由ともなった「母への確執」というテーマをもつ主人公に、母子関係からの自殺や、親子関係からの暴力など、辛い事件が次々と起こります。
その事件への取り組みから「まず自分自身が正面から母親と向かい合うことが大事」とわかり、母親に別居を申し入れました。
母親と向かい合うための別居であり、母親を切り捨てる事ではないという意志を伝えています。
問題から一旦逃げることも大事とも伝えていました。命を絶つぐらいなら一時撤退すべきだと。
ドラマ『陸王』の解決法
アスリートが怪我をしない靴づくりを新規事業として組み入れた老舗足袋屋が、新しい靴づくりに奮闘する物語です。
足袋やに「資金がない」「融資が受けられない」「部品が足りない」「大手につぶしにかかられる」「頼みの機械が壊れて製品がつくれないトラブル」「会社の吸収合併ーのれんが消える危機」「社員の離反」など次々と”土星症候群”的なトラブルが襲い掛かります。
足袋やが独自の地位を獲得できた一つの要因は「粘り強く、夢に向かって諦めない」姿勢でした。
夢があることはコツをつかむ支えになります。夢を実現させるのが「しぶとい粘り強さ」です。
”本命を射止める”には土星に愛されること
日本には先端技術もありますが、伝統技術がそのまま息づいている世界でも珍しい国です。
日本自体が土星に愛されているのかもしれません。
伝統的な何かに携わる人には土星との良い関係が築かれている可能性は高いとみられます。
筆者が生まれた実家も婚家も長男の家ですが、なにかしら受け継いで今があると感じています。
そうでなくとも、自分自身の中に土星をよりよく働かせる要因を見つけることができます。
今まで最も長く続けてきたことは何でしょう?
長く続けられたことに強みはありますし、すでに積み重ねてきたコツが隠れています。
本命を射止めるコツが。
あなたにとって本命とは何ですか?
シンデレラにとっての本命は王子様です。
シンデレラは一つの命(いのち)なのですが、本当の自己(精神・魂)というものをまだ知りません。
継母の意地悪によって灰にまみれて下働きをしますが、心は家事技術とともに砥石でみがかれどんどん輝きます。
心が清明になってはじめて本命と巡り合い、本当の自分を手に入れるのです。
シンデレラのように本命が「男性」や「女性」であることもありますよね。
その場合は、その「男性」や「女性」を活かすという仕事が本命であるかもしれません。
「その人を輝かせるのがわたしの仕事」と言える人で、付き合うと開運する”あげまん”のように貴重な人材になります。
このように本命とは究極的には男女とも「その人の仕事」に現れると思います。
あなたの本命は何でしょう?
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