【2020年7月25日更新】
東京2020年オリンピック・パラリンピックの大会運営を担う「日本財団ボランティアサポートセンター(ボラサポ)」による、新型コロナ感染拡大に付き延期した大会についてのボランティア情報について、2月28日に新型コロナ感染対策として、eラーニングが開始されました。3月23日よりテレワークが開始しました。
大会については縮小して行うことは決まっていますが、感染第二波の真っ最中の今、今後の動向は不明です。
【更新日:2019年1月27日】
活動ボランティアの名称が決まりました。
大会ボランティア《フィールドキャスト》
街のボランティア《シティキャスト》
大会ボランティアへの応募は20万人、町のボランティアへは2万人の応募があったとのことで、ボランティア応募者の投票によって二つの名称が決まりました。
【2018年9月14日】
東京2020大会公式ホームページで、オリンピックボランティアの募集発表されました。ボランティアの募集が始まるといよいよだな!という気がしてきます。
東京2020を成功させるためにカギを握るともいわれるボランティアは、東京2020組織委員会から募集される「大会ボランティア」と東京をはじめとするオリンピック開催地の自治体から募集される「都市ボランティア」に大きく分かれます。その募集概要を知り、これまでのオリンピックボランティアとの違いなど大会の特徴が浮かび上がってきました。
目次 Contents
東京2020五輪ボランティア、募集概要
東京2020組織委員会が募集する「大会ボランティア」には、大会期間中や大会期間前後に大会運営に直接携わって、大会の雰囲気全体をつくるメンバーとして大会を成功へと導く活躍が期待されています。
大会ボランティア募集概要
活動する期間/2020年4月以降、10日以上活動できる人が基本です。(連続活動は5日以内)競技スケジュール、活動内容、活動場所等シフトによっては、10日を下回る場合もありますが、オリンピック、パラリンピックの両方で活動を希望する場合はそれぞれで10日以上、あわせて20日以上が基本になります。
活動時間/一日8時間程度(休憩・待機時間を含む)+食事時間
応募可能な人/1.2002年4月1日以前に生まれた方 2.活動期間中、日本国籍か日本に滞在する在留資格を有する方
積極的に応募してほしい方/
・東京2020の大会ボランティアとして活動したいという熱意のある方
・お互いに思いやりを持ちチームとして活動したい方
・オリンピック・パラリンピック競技に関する基本的な知識がある方
・スポーツボランティアをはじめとするボランティア経験がある方
・英語、その他言語及び手話のスキルを活かしたい方募集人数/80,000人
応募期間/2018年9月26日~12月上旬
応募方法/9月26日に開設される「東京2020公式ウェブサイト」の大会ボランティア特設サイトから応募
応募単位/個人
大会ボランティアスケジュール概要/
2019年
1月~7月 順次オリエンテーションのお知らせ
2月~オリエンテーション
9月~研修のお知らせ
10月~共通研修
2020年
3月~役割・会場のお知らせ
4月~役割別研修(リーダーシップ研修)
5月~ユニフォーム等受け取り
6月~会場別研修
7月 オリンピック・パラリンピック開催大会ボランティアについての問い合わせ先/
TOKYO 2020 大会ボランティア運営事務局にて、日本語または英語で受け付けます。
電話番号:ナビダイヤル 0570-08-2020(IP電話・国際電話等の場合:045-330-3036)
※平日9:00~17:45受付
メールアドレス:contact-center(at)volunteer.tokyo2020.jp
※迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を変更しております。お手数ですが、(at)を@に置き換えてご利用ください。
都市ボランティアとは大会期間中に日本を訪れる国内外からの旅行者に対する交通・観光案内を行うボランティアです。
都市ボランティア募集概要(東京都)
活動期間/5日以上(休憩時間を含み1日当たり5時間程度)
活動開始前・活動終了後に各30分程度のミーティングの実施を予定しています。活動場所/空港、都内主要駅、観光地、競技会場の最寄駅周辺及びライブサイトにおける観光・交通案内など
応募可能な方/
- 2002年4月1日以前に生まれた方
- 日本国籍を有する方又は
日本に居住する資格を有する方- 日本語による簡単な会話
(意思疎通)ができる方募集人数/30,000人
応募期間/2018年9月26日~12月5日正午
応募方法/ウェブサイト、郵送、FAX
都市ボランティアスケジュール概要/
2019年
1月 面談・説明会等案内通知
2月~面談・説明会等
9月 共通研修受講者の決定通知
10月~2月ごろ 共通研修
2020年
3月 都市ボランティア採用通知
4月~役割別研修(リーダーシップ研修)
6月~ユニフォーム等受け取り
会場別・配置場所別研修
7月 オリンピック・パラリンピック開催
待遇は共通して
・活動期間中の滞在先から会場までの交通費支給
・東京までの交通費と宿泊費は自己負担
・無給
となっています。
大会ボランティアの役割分担
大会ボランティアに参加したい場合、希望の活動内容を3つまで選ぶことができます。※必ずしも希望の活動内容になるとは限りません
■案内:16,000人~25,000人
会場内等で観客や大会関係者の案内、チケットチェックや荷物などのセキュリティチェックのサポートを行います。また、競技会場以外にも空港やホテルで、大会関係者が円滑に日本に入国・宿泊できるよう、案内を行います。
■競技:15,000人~17,000人
競技会場や練習会場内で競技運営等のサポートを行います。競技に必要な備品管理の手伝いをしたり、競技会場内で競技の運営そのものに関わるなど、場所や競技によって活動は多岐にわたります。
■運転手等移動サポート:10,000人~14,000人
大会関係者が会場間を移動する際に車を運転し、快適な移動となるようサポートをします。自動車の運転を行うために普通自動車運転免許が必要です。
■アテンド:8,000人~12,000人
海外要人等が快適に日本で生活できるよう、空港や会場等様々な場所で接遇を行います。また、選手が快適な競技生活を送ることができるよう、外国語でのコミュニケーションサポートや競技を終えた選手がメディアからインタビューを受ける際に、外国語でのコミュニケーションサポート等も行います。
■運営サポート:8,000人~10,000人
競技会場、選手村、車両運行等の様々な運営サポートを行います。例えば、配付施設でのスタッフ(ボランティア等)のユニフォーム配付や、大会関係者が保有するIDの発行、スタッフが日々の活動を開始する際の「チェックイン」受付等を行います。その他、選手村やメディアセンターにおいて、物品を貸し出すなど、活動の内容や場所は多岐に渡ります。
■ヘルスケア:4,000人~6,000人
選手にけが人が出た場合、医務室への搬送サポートを行います。「ファーストレスポンダー」は応急手当セットを所持して2人1組で会場内を巡回します。また、ドーピング検査のサポートは、対象選手への告知、検査室への誘導や受付を行います。(検体採取は有資格者が行います)
■テクノロジー:2,000人~4,000人
大会関係者等に向けて、通信機器等の貸出しや回収等のサポートを行います。また、競技会場内の競技が行われている場所で、競技結果の入力や表示を行います。
■メディア:2,000人~4,000人
国内外のメディアが円滑に取材できるよう、様々なサポートを行います。例えば、記者やフォトグラファーの取材の管理サポート等のほか、記者会見をスムーズに行うための準備・運営サポート等を行います。また、東京2020大会を記録するための記録用写真、動画の編集サポートや選手村の新聞制作のサポートを行います。
■式典:1,000人~2,000人
各競技の表彰式において、選手や大会関係者の案内を行います。また、メダル・記念品の運搬等を含めた表彰式運営のサポートも行います。
ボランティアに応募する際の注意事項
■希望会場の競技が10日に満たないときは、協議の前後にはいちされるばあいがあります。
■オリンピックだけパラリンピックだけの応募も可能です。
■大会ボランティアと都市ボランティア両方に応募することができます。その場合ボランティア日程が重ならないようにしましょう。
■日本に合法的に滞在できるすべての在留資格者が応募できます。「短期滞在」の在留資格も含まれます。
■英語が不得意でも応募できます。
■障がい者の方も応募できます。応募登録の際にサポート等必要な場合は内容を伝えましょう。
■移動サポートの普通免許以外は、ボランティア応募に特別な資格などはありません。
■オリエンテーションや研修は指定場所で受ける必要があります。海外の方はテレビ電話で受けることができます。
■オリエンテーション・研修は日本語と英語で行われます。
■全ての大会ボランティアに、ボランティア活動中を対象とした保険を東京2020組織委員会に手配されます(個人負担はありません)。安全に活動できる最適な保険を現在検討中とのことです。
オリンピックボランティアの課題
オリンピックは11万人ものボランティアによって成立しています。ボランティアの力が発揮されてこそ大会の成功が約束されるといっても過言ではないほど大きな役割を担うわけですが、様々に課題を抱えているようです。内閣府による調査からボランティアの実態を見てみましょう。
■平成27年の一年間でボランティアをしたことがある人
平成27年の一年間でボランティアをしたことがある人の割合は17.4%にとどまりました。
アンケートに答えた人の性別は男性46.6%、女性53.4%
年代は20代14.3%、30代19.6%、40代24.4%、50代20.5%、60代21.1%となっています。
■ボランティアに参加できない理由
ボランティアに参加する時間が取れない・・・53.8%
10日間、5日間ボランティアができる人が応募条件として掲げられている理由は、テロ防止など運営側の危機管理のリスクを減らすことが主な理由だといわれていますが、それだけの時間をボランティアのために学校・職場を休むことは困難な現状があります。子育て中の家庭にも厳しい条件でしょう。
■オリンピックボランティアの教育
オリンピックやパラリンピックの歴史、大会の目標を共通認識にする、ボランティアに参加する人たちがメリットや意義を見出すことができる場をつくることなど情熱をもって取り組むきっかけを提供できるかどうかという課題があります。
■オリンピックボランティアルールの徹底
日本で行われた前回大会から56年がたち、前回のボランティアを体験している人が、今回大会に携わる確率はすくないでしょう。前回大会に比べたら、テロ対策、SNS対策など比較にならないほどの危機管理・対策が必要になります。
ボランティアをする場合にボランティアの品格を疑われるようなルール違反により大会の目的が達成できないような事態になる要素を排除する必要があります。
オリンピックボランティア海外の事例
■2018年平昌冬季五輪→約1兆円で運営
オリンピック・パラリンピックを通し22,400人のボランティアを募集し、91,000人以上が145の国から応募した。
外国人志願者約14%のなかでロシア、中国についでアメリカからの応募が多かった。
■2016年リオ五輪→約1,3兆円で運営 スポンサー企業15社
ボランティア 70,000人
■2012年ロンドン五輪→約1.7兆円で運営 スポンサー企業15社
70,000人の募集に対し、24万人以上が応募し、8万6千人が面接を受けた。
「11万人も集まるのだろうか」と危惧する向きもあると言いますが、世界の状況を見れば集まりそうではありますね。それにしても、観光客だけでなくボランティア11万人を収容できる宿泊場所はあるのでしょうか。ちょっと心配になります。
こういう世界的なスポーツイベントで、しかも自国開催ですから、滅多にない機会ではあります。好きなアスリートを間近に見られるかもしれませんし、ユニフォームはまたとない記念になるでしょう。
応募は先着順ではないですからゆっくり調整しつつ、可能性があるならば考えてみるのもいいかもしれません。
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