初詣にどこへお参りに行くかを計画する季節となりました。都心ということもあり、毎年300万人以上の初詣客が訪れる明治神宮ですが、今年はちょっと特別なのです。普段初詣に行かないという人も行きたくなる理由など、あまり知られていない明治神宮についてお伝えするとともに、初詣の混雑回避方法についても調べてまいります。
目次 Contents
明治神宮 基本情報
御祭神/明治天皇、昭憲皇太后
御神徳/運気向上、運命開拓、縁結び
創建/1920年
所在地/東京都渋谷区代々木神園町1−1 地図
アクセス/
鉄道
・南参道
JR 原宿駅下車、表参道口出口(但し初詣等の多客期は、山手線外回り線の列車は臨時ホーム(3番線ホーム)を使用し、隣接する明治神宮への臨時改札口が設けられ下車が可能)。東京メトロ千代田線・副都心線 明治神宮前駅下車、2番出口。
・北参道
東京メトロ副都心線 北参道駅下車。JR 代々木駅下車。都営地下鉄大江戸線 代々木駅下車。
・西参道
小田急電鉄小田原線 参宮橋駅下車。
車
首都高速4号新宿線代々木出入口下車、約5分。
駐車場/神社の無料駐車場はお正月三が日は入場できません。4日~6日は北口(代々木口)から入場可。7日からは三つの無料駐車場が利用できます。新年初祈願/
元日:午前1時より午後5時まで
2~7日: 午前9時より午後4時30分まで
8日以降: 午前9時30分より午後4時まで
※受け付け時間は30分前より
※車のお祓いは1月11日より
初穂料/個人1万円(三が日のみ)~※予約は不要、法人・団体3万円~
授与品/イノシシ土鈴・イノシシ絵馬、やわらぎの鈴(NEW)、守護矢、かぶら矢、各種お守り
お問い合わせ先/03-3379-9281
明治神宮の”知らなかった”七不思議とは
その一、表参道は太陽の道!?
神社の作り方には、冬至や夏至、秋分、春分などとの深い関係があることはよく知られています。また、日本にはたくさんある活断層や古い地層構造帯、あるいは風水・陰陽道による都市計画の一角としての働きを担っているところもあります。明治神宮は現在では日本で一番初詣客の多い神社となっており、世界都市東京の精神的支柱になっているのではないでしょうか。
その明治神宮の発展に貢献しているのが、日の出を拝める参道なのかもしれません。
表参道は、昇る朝日をお迎えし明治神宮の南入り口からお迎えする太陽のパレードロードなのです。初詣には日の出時間にお参りするとご利益がいや増しそうです。
その二、”代々木”の由来は?
明治神宮が鎮座する前、周辺は荒地であったようです。ただ、一本の大きな老木がそそり立っており、この木に登れば東京一円を眺めることができたと資料は語っています。この木に登って黒船を眺めていたとか。このもみの木は高さ54m、周囲が10.8mもあったということです。東京へ上る人々が目印にしたこの木は、世を継ぎ代々そそり立っていたということで、”代々木”の地名の由来になったということです。
その三、縁起のよい88°の曲がり角を歩こう
赤丸で示した角。二の鳥居から入り正面には御製の和歌が書かれている看板がみえるその角を曲がると本殿へと向かうわけです。この角は一見直角のようですが実は88°に曲がっているそうで、非常に縁起が良いと言われています。
実際筆者が神様のお使いに遭遇した場所なのですよね。その時神様のお使いのご挨拶を軽く受け、その後、別の神社へ参拝するとき道案内を受けました。神様の使いとはそのとき烏(からす)として現れました。道案内をしてくれたり、天候について頑張ってくれたりというサポートを受けた経験があります。この角では、何かが起きそうです^^
北入り口や西入り口から明治神宮入りする場合で本殿への最短距離を歩く場合は、赤丸で示した88°の角を歩くことはできません。初詣の人波が収まったころにチャレンジしてみてくださいませ。
その四、都内有数の縁結びスポット
明治神宮の御苑(ぎょえん)は、江戸時代初期以来加藤家、井伊家の下屋敷の庭園でしたが、明治時代に宮内省の所轄となり、代々木御苑と称されるようになりました。ここを体の弱い昭憲皇太后が大好きな菖蒲などを愛でながら散策できるように明治天皇がおつくりになられたそうです。お二人でたびたびお出ましになられたゆかりの深い名苑であり、都内きっての縁結びパワーがあふれているということです。
御苑の奥には、風水では富士山とつながるパワースポットである龍穴とされる、清正井(きよまさのい)があります。有名になりすぎて、午後の参拝には邪気に覆われるため、午前中の参拝を進める方もいます。二年参りで除夜からの参拝以外は基本的に神社参拝は午前中が良いと思われます。
■御苑(清正井)入口変更について
・御苑の入口が三が日(1日~3日)の間、北門から東門へと変更となります。
■御苑(清正井)開苑時間
元日 8:00 ~ 16:30
2・3日 8:30 ~ 16:00
4日~ 9:00 ~ 16:00
その五、明治神宮鎮守の森の秘話
明治神宮は今では豊かな鎮守の森で都会の喧騒を鎮めてくれています。ですが、この森は日本初の林学博士・本多清六氏が明治神宮、鎮守の森プロジェクトにかかわり綿密な100年計画のもとに実行されたものでした。しかも、最初に提出した広葉樹を中心としたプロジェクト計画は時の首相である大隈重信に「神社の木は伊勢神宮に倣い杉とせよ」と却下されたが、「杉は汽車の煙に適さず枯れる」という知識からの提案だったが、折り合うために杉などの針葉樹をメインに、その隙間に広葉樹をうえ、広葉樹が立派に育つ100年後、針葉樹が枯れても未来永劫続くであろう森の未来を計画したうえで賛同を得て今の立派な森が出来上がったということです。
その六、特別なおみくじ
明治神宮のおみくじには吉凶が書かれていません。その内容は、和歌ずきだった明治天皇の御製となる和歌の文言です。筆者が20歳の時に引いたおみくじはこうでした。
「みがかざる たまもかわらに ひとしからまし」上の句もあったと思うのですが残念ながら失念しました。磨いていない宝石はそこらの石ころと変わりない、という内容が当時の筆者の胸をずしんと打ち抜き、今でも覚えているのです。
神職によれば、願い事を思いながらおみくじを引くと「お歌」により回答を得られやすいとのことですよ。
その七、御祭神がいつもより近い年
明治神宮は1945年の空襲で主要な建物が焼失し、現在の社殿は60年に再建されたものですが、老朽化が進んだことから、開催を予定する創建100周年の祭を前に、社殿の銅板屋根の吹き替え工事が2018年5月にはじまっています。5月18日にご神体を仮殿に移す「仮殿遷座祭」が行われ、現在は「仮殿」に御祭神がいらっしゃるということです。その場所が、本殿よりも近いために、普段よりさらに身近に御祭神を感じることができるとの神職のお話です。約60年ぶりの仮殿での参拝の機会にあずかれます。今後生きているうちには体験できそうにないですよね!この機会に参拝してみてはいかがでしょう。
明治神宮初詣、混雑回避ルートと混雑回避時間帯
明治神宮へはお正月だけで300万人を超える人が一斉に集まります。ですから、とうぜん混雑は避けられません。歩行にも規制が敷かれているのですが、10分毎に20mほど進む、という状況でピーク時には参拝に3~4時間かかることもあるそうです。
明治神宮 混雑回避ルート
できるだけ混雑をを避けるためには、あまり知られていない「北入り口」と「西入り口」からアプローチされることを検討してみてください。
明治神宮初詣 おススメ時間
お正月の参拝時間は次のようになっています。
■開門、閉門の時間(予定)
開門 閉門
大晦日 6:40 ~ 0:00 ※大晦日~元日は終夜お参りできます。
元日 0:00 ~ 19:00頃
2日 6:40 ~ 18:30頃
3日 6:40 ~ 18:30頃
4日 6:40 ~ 18:00頃
※ 正月の参拝時間は、状況により変更される場合があります。
※ 年越しは閉門致しません。
神職によれば、二年参りをする大晦日の夜から朝にかけての参拝者の波が途切れ始める5時ごろから、元日の朝に出かける人並みが増え始める10時までが混雑が最も少ないということでした。
今年は、初日の出を拝みながらの初詣はいかがでしょうか。
明治神宮のおススメ初詣とは
明治神宮の初詣特集ページには、以下のような文言があります。
明治神宮は、明治天皇と昭憲皇太后をお祀りする神社です。皇室の弥栄(いやさか)、国の繁栄、世界の平和をお祈りしております。 新しい年は、氏神様にお参りして、明治神宮にもお参りしましょう。 |
まずは自宅近隣の氏神様に新年のご挨拶を申し上げてから、明治神宮へお参りしたいですね。
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