「最近、夢を見ないわー」
ということもあると思いますが、毎日何らかの「夢」は見ているはずで、心理学的に言えば夢には心に溜まったことがらを整理する役割もあると言われています。裏を返せば「整理できた夢は覚えていない」という事なのかもしれません。
そういう中で覚えている夢は、なんだか気になりますよね。
どんな意味があるのか知りたくなります。筆者は知りたくてたまらないたちなので、夢診断の本を何冊も所有していたりします。夢の使い方についてもある程度の検証をしています。
今回は夢の実例をあげて、筆者自身の夢の診断手順と夢の活用法をお伝えできればと思います。
目次 Contents
夢占いを自分でする進め方
「夢」にはある程度ストーリーがあります。筆者が目にしたストーリーはこうです。
ケータイ代の支払い督促を受けていて「なんでオレはこんなにお金に縁がないんだ」と嘆き、
真面目に生きているつもりだけど適職についてないのかな。働き方が間違っていたのかなと悶々としながら眠った日に見た夢オレは仕事の面接を受けていた。
その場でお試し採用されて、一室のデスクに案内された。
同じ部屋にいた一人の男。イラストレーター?
男の作品であろう絵が壁に飾られている。
案内された机にいる自分(右側)の目にはその絵は、トルコ石のような水色と部分的に赤色に見えていたが、見る場所によっては色を微妙に変えていく不思議に魅力的な絵だった。
左側から絵を見たら「赤」に変わるんだろうと見たら「黒」に近い色。
こういう作品を作る会社で、自分も作品を作るのだろうか、と席に戻ろうとすると別の男が俺に言った。
「そんなところで仕事できるの?」
俺は机の横にしゃがみこんでいた。
自分はなぜか素足で、足元を見ると部屋の隅には足の踏み場もないほどの「虫」「虫」「虫」。
サイド机をずらすと虫が湧き出てきた。
別の男がブルドーザーで、それらの虫を運び出してくれた。
夢ストーリーを分解する
このストーリーを分解すると、
■「仕事の面接をして、仕事場に仮採用される」
■「仕事の内容についての示唆」
■「仕事場の現状」
■「仕事場の問題解決法」
という風に分解できます。そして、その中でもキーワードが出てきますね。
夢に登場するキーワード
「仕事」「面接」「デスク・机」「絵」「水色」「赤色」「黒色」「左」「右」「うずくまる・しゃがみ込む」「虫(虫の種類)」「ブルドーザー」など。
キーワードについて、「夢診断」「夢占い」などで検索できるサイトでその象意を調べていきます。
筆者がよく利用させていただいているのはこちら→みにのゆめじてん
他のサイトなどを参考にしながら、感覚的にマッチする象意をかき出します。
もし、調べても出てこないキーワードがあれば、他の言い方に変えて調べます。たとえば「うずくまる」が見当たらないので「しゃがむ→縮む」としています。
仕事/今やるべきこと、勤労意欲
面接/自己評価、物事の転換点。面接がうまくいく場合は、積極的行動により物事がうまくいく。
デスク/取り組むべき問題、仕事。
絵/未来や過去の状況のビジョン
トルコ石のような水色/あいまいな(甘い)精神性、知性、霊性、多角的な魅力、多様性、未開拓の才能
赤色(桃色)/情熱、生命力、原動力、愛情
黒色/無意識の世界、豊穣な大地、無限、先祖の世界
左/潜在意識、過去、受動性、本音
右/現在意識、未来、能動的、建前
しゃがみ込む→縮む/退行、恐れ、自分を誇示しない、委縮している→逆に秘められたパワーがある
素足/足は人生基盤や財産、仕事を意味する。素足は社会基盤の喪失、疾病の恐れ
虫/不愉快な出来事、気がかり、疲労がたまっている、肉体的違和感
ブルドーザー/生活基盤を整える必要性
夢を分析する手順
1.夢を見た時の状況が夢を解析する最大のヒント
夢にはストーリーがある程度ありますよね。筋が通っているかどうかはあまり関係がありません。自分が夢を覚えている、ということは「この夢をぜひ活用してもらいたい」との自分自身の無意識からのメッセージと思ってください。つまり、自分自身が今悩んでいること、課題、テーマ、疑問点などへの問題解決の方法が示されていることも少なくないと経験上、思っています。ですから、夢を自己診断する際に参考になるのは「夢を見た時に考えていたこと」です。
例に挙げている男性の場合は「お金に縁がないのは天職についていないからなのでは?」と現在の状況を憂いていることへの夢からのメッセージと考えます。
2.分解したストーリーを解釈する
夢ストーリーをいくつかに分けたものを、キーワードの象意を当てはめて解釈していきます。
■仕事の面接をして、仕事場に仮採用される
どうやら、面接を受けた仕事は「グラフィック」や「イラスト」にかかわる創造的仕事場のようです。けれども実際の仕事内容がイラストレーターとは限りません。「面接に通った」部分を取り上げると、事態を好転させるのは「自分自身の正当な評価を社会と自分自身の共通認識にする」ことだと解ります。自己評価が低すぎても高すぎても、面接は通らないはずです。無駄に「お金に困っているダメな自分」と卑下するな、という解釈ができると思います。そうすることにより理想の「机」は手に入れられます。でも、まだキチンと着席していませんし、正式採用されていません。けれども、席は確保されています。
■仕事の内容についての示唆
絵に描かれたビジョンが、男性自身の具体的な仕事への取り組み方、あり方を示していると解釈できます。絵の全体像は「見方によって変化する」「不思議で魅力的な」ものです。正当な自己評価で得た机の方である、向かって右から(顕在意識、あるいは未来的に)見える絵の色はトルコ石のような水色(多角的な魅力)です。その絵は色を変え、左に移動するに従い赤の部分が広がります。最も左側(過去、あるいは潜在意識)から見るとそのまんま普遍的無意識につながる世界を表しています。霊界とこの世の世界の関係をそのまま見るようなビジョンであり、この男性の立ち位置としては「赤色」のあり方で見て取れます。「赤色」は人間活動そのものですから。この夢からのアドバイスは、人は「自分が自分が」と自分の色を主張するのではなく、大きな海に浮かぶ一つの働きとして過去の事績や伝統を次世代に伝えることだと知る事です。「大企業の一つの歯車」だとしても、過去と未来をつなぐ立派な働きがあるとも取れます。人間はみな、赤いバトンを引き継いで走るリレーのランナーなのですね。
■仕事場の現状
自分が果たすべき仕事のビジョンが何となく見えてきました。というところで現状の問題点が発覚します。自分は素足であり、這う虫が部屋の隅にいっぱいです。男性がうずくまっている限り、虫たちが害をなすことはなさそうですが、でも、虫たちの存在のために委縮しているとも言えます。現在状況の中で「虫」にあたるものは何でしょう。
カラダの異変、たまった疲れ、睡眠不足、病気、いらだち、不安な事柄など、男性のケースで言えば「ケータイの支払い督促」かもしれません。いつも”請求”に追い回され委縮していて、請求書→委縮→仕事がうまくいかない→お金が回らない→請求書→委縮という負のスパイラルが見られます。スパイラルのどこかを変えることで解決への道を見つけなければなりません。キチンと机に座れるようにする必要があります。
■仕事場の問題解決法
男性には生活基盤が盤石でない部分が「素足」であることでわかります。仕事場にあふれる「請求むし」を退治するためにブルドーザーという思い切った方法を夢は披露しています。で、ブルドーザーってなに?ってなりますね。
ブルドーザー型の人間についての記述から引用
「すばらしく生産的で、注意深くじっくりと計画を練り、大きな障害があっても突き進むような、徹頭徹尾正確に考える人たちである。彼らは人の目から見ると、他人が自分にはほとんど必要でないくらいに自信があり、独力で仕事ができ、人の世話にはならない独立心が強い人のように見える。」「ブルドーザー型は自分の考えを神託のように感じているらしく、他の人の情報や知識をほとんど聞こうとしない。彼らは、ご存じのように、進むべき最良の道をすでに知っているからだ。したがって彼らは、自分と違う意見に対しては、いらだったり、これ見よがしに怒ったり、受け入れるのを拒否したりし、人の意見をある事実の単なる別の解釈と考えるよりもむしろ、個人的な反対意見と理解するのである。」(ロバート・M. ブラムソン著『「困った人たち」とのつきあい方』河出書房新社)
田中角栄元総理はブルドーザー型と言われていまして、日本に高速道路を張り巡らせ経済流通の高速化を実現しました。
あんな、剛力で一気にやってまえ!という感じでしょうか。
まあ、逃げ回るだけでは解決しないことは確かです。
3.全体を読み解いて、その日、行動する
現在の生活基盤ができているかどうかについては、自分の人生全体像やライフテーマとは別です。この男性のテーマは「膨大な歴史から受け継いだものを明るい未来へと引き継ぐ」という、大変抽象的な「絵」で表現されていますし、その仕事を成し遂げるための机もすでに用意されています。ただ、「虫」があまりにも自分にとっては大きな課題すぎて足がすくんで委縮していて仕事を始められません。こうした時は、敢然と虫を強制退去させすべく行動力を発揮すべし、という解釈になります。まずは、目の前の請求書すべての整理をし、自分がなすべき仕事をするために机に座りましょう。
このように夢を解釈し、その日の行動に反映させていくことができます。
こんな解釈は自分にはできないなあ、と不安な方に良いサイトを見つけました。夢の内容をインプットすると診断結果が出てきます。
男性の事例でインプットしてみた結果が以下です。
今ある日常に刺激や目新しいものを求めています。
毎日の生活に退屈さやマンネリ化しているように思えたり、つまらないもののように感じ
ているのかもしれません。
あるいは、苦痛に感じ嫌気がさしている場合もあるでしょう。
何か楽しいことはないか、おもしろいことはないかと何かを求めているようです。
しかし、待っているだけではないですか?
自分から変えようとしていますか?求めるばかり、待っているだけでは簡単に変化は訪れません。
環境を変え、何かを得るにはあなたの力も必要です。楽しみを探そうと意識し常にアンテナをはって生活してみてはどうでしょう。
習慣化されたことにも、ちょっとした工夫で変えていくことが出来るかもしれません。
色んなことに関心を持ち、興味のあることには自分から進んで飛び込んでみることです
あなたの積極的な行動も必要です。
どうでしょうか。筆者が行った診断と「行動を促す」という点では一致していました。夢からメッセージを受け取るための何らかのヒントは得られるかもしれませんね。
4.同じテーマの事柄を一歩前に進めるために
男性の夢では、一つの解決法と勇気を与えられたことと思います。その日、行動を起こすことで一歩前に進み、心の負担が軽減されます。考えるより、行動することで不安は減るものですから。実際に夢に勇気を与えられて行動しつつ、夢の中でも事態をより好転させる方法があります。同じような夢を見たら夢の中で、理想の結末を創造するという方法です。詳しく夢の活用法で述べていきます。
夢で未来を創造する、夢の活用法・コツ
夢を繰り返し見る、という経験もあると思います。「どこかで見た風景」とか「前にもこんなことがあったな」「また追いかけてきやがった」など、怖い夢を繰り返し見るということもあると思います。その中で夢がちょっと進行したという経験はないでしょうか?この前は、このビルから飛び降りる前で飛び起きた。でも今回は飛び降りないで追跡者と対決した。とかね。
追いかけられた時こそ、次のステップに駒を進めるチャンスです。
■夢の進行を自分の意志でコントロールする
男性の事例で言えば、コントロールできるところはまず「面接に合格する」ところです。そして「虫退治」ですね。虫を料理して食べたりするとそれは吉夢になります。
家に不審者(黒っぽい動物も)が入ろうとした場合は入れない。夢の中でハッキリと自分の立場を主張する。海でおぼれたら、船で救助される。というところまで夢のストーリーを進められれば吉夢を選ぶことができますね。
■夢で有効なアドバイスを得るコツ
こうしてみると夢は人の大小の悩みを解決できるとってもありがたいシステムですね。こんな夢の利用法もあります。
夢を解釈してみると、様々なアドバイスとなり行動に移すことができたり、悩みが夢で解決することもあるのです。でも、どうしたらより効果的なアドバイスを受けられるのでしょうか。より的確なアドバイスを受けるためのコツってあるのでしょうか。
夢で的確なアドバイスを受けるためには、知りたいことを的確に意識化することが有効です。男性の事例で言うと例えば「ブルドーザーのように虫を退治するために私に必要なことは何か」と問題意識を持つことです。「とにかく行動力だ」という夢のアドバイスですが、ブルドーザーからこぼれ落ちる虫をどう処理したらいいのかという心配もないとは言えません。問題意識をもって眠ると、アドバイスを受けやすいのは実証済みですからぜひ、何度も試してみてくださいね。
最新情報をお届けします
Twitter でcotomamaをフォローしよう!
Follow @cotonomanimani
この記事へのコメントはありません。