2019年5月時点で日本人初のフェンシング男子エペ世界ランキング1位に上り詰めた、見延和靖(みのべかずやす)選手はライバルと10歳も年が離れているアスリートですが、まだまだ進化が止まらないようです。見延選手から学べる人生開運コードとはどういったものでしょう。
”東京五輪で金メダルが絶対に必要で、それを実現しないことには絶対王者になれない”と30歳を過ぎた見延選手が言ったその理由は尋常ではありません。「エペの極みを知りたいから」というのです。そんな言葉が言える見延選手は、どのような経緯で「世界ランク1位」の称号を得たのでしょうか。世界のトップに上り詰めた人は、どのような道を歩んできたのでしょうか。家族や高校、出会いなどを見ていきたいと思います。
目次 Contents
見延和靖(みのべかずやす)選手の戦績
23歳の時、生まれ育った越前市初の市民栄誉賞を受賞してのけた華々しい戦績をピックアップします。
※年齢は数え年です。
2003年16歳/フェンシングを始める。全国高校総体個人ベスト8
2006年19歳/関東学生リーグ戦男子エペ団体戦・全日本王座決定戦男子エペ団体戦・全日本大学対抗選手権男子エペ団体・全日本選手権男子エペ団体戦の5大会制覇
2009年(大学4年22歳)/アジア競技大会エペ団体銅メダル
2010年23歳/同じく女子エペで団体金、個人銀を取った中野希望さんとともに越前市初の市民栄誉賞を得る
2011年24歳/アジア選手権 団体:8位
2013年26歳/2012年ロンドン五輪選出に漏れ、単身イタリアへ渡る
2014年27歳/アジア大会(仁川) 団体:2位
2015年28歳/ワールドカップ(エストニア) 個人:優勝
2016年29歳/アジア選手権(中国) 個人:3位、団体:優勝
/リオデジャネイロオリンピック 個人:6位入賞 当時世界ランキングは11位
2017年30歳/グランプリ(ハンガリー) 個人:2位
/ワールドカップ(フランス) 団体:3位
2018年31歳/ワールドカップ(ドイツ) 個人:優勝
/アジア大会 団体:優勝
/ワールドカップ(スイス) 個人:優勝
2019年32歳/グランプリ(ハンガリー) 個人:優勝
/ワールドカップ(アルゼンチン) 団体:優勝、世界ランク団体13位、決勝で世界ランク5位の仏を破って優勝(宇山賢選手(27)、山田優選手(24)、加納虹輝選手(21)、見延和靖選手(31)
/グランプリ(コロンビア) 個人:優勝
2019年5月には個人で日本人初となる世界ランキング1位となっています。
フェンシング 見延和靖選手 pic.twitter.com/CV2CFJ4rBL
— ボンゴレ (@vongole_biancoo) May 6, 2019
見延和靖選手のプロフィール
所属/NEXUSホールディングス株式会社
生年月日/1987年7月15日(32歳)
出身地/福井県越前市
出身校/福井武生商業から法政大学
身長/177cm
体重/77㎏
血液型/B型
リーチ/197㎝
種目/エペ
父親/見延賢司さん 建築機械のリース・販売会社社長
母親/見延小夜子さん「試合を見に行くと負ける」と試合観戦には消極的なのだそう
兄/見延隆浩さん 坂井青年会議所(JC)の理事長
趣味/パンツ一丁ではいているのにはいていないように見せること、だそう
仕事?特技?/ホエイを摂って筋肉増強
空手少年からフェンサーになるまで
見延選手が生まれて初めて自分からやりたいと言って始めたスポーツは空手でした。県大会で優勝するほど打ち込みました。その後中学生時代にはバレーボールに打ち込んでいましたが、フェンシングについてはやりたくてはじめたわけではないそうです。進学した武生商業がフェンシングの強豪校だったということもあるのでしょうか。その身体能力を知りつくしているであろう、お父さんにすすめられて始めたそうです。
あの試合がなければ辞めていた!?エペを選んだ理由
単身イタリアに渡り武者修行をする以前の見延選手は、学生時代に5大会制覇をし頭角を現していたとはいえまだまだ世界に通用する実力はなかったようです。けれども日本では「敵なし」との思いがあったのでしょうか。好きで始めたわけではないフェンシングを「辞めていたかもしれない」とインタビューに答えています。しかし日本で5大会制覇を成し遂げた翌2007年に出場したジュニアアジア選手権が、辞めたいこころを思いとどまらせたとふりかえります。
日本では選手層が最も厚い男子フルーレの王者で2歳年上の太田雄貴(おおあゆうき)がアジアで旋風を起こしていたころです。太田選手は小学生の時から全国優勝をしていたサラブレッドで、2008年の北京五輪でとうとう男子フェンシングではじめて銀メダルを日本にもたらしました。2007年頃から強化選手の合宿なども行い日本フェンシング会が活気づき始めた頃、見延選手はふたたび、エペを極めよう、との思いを強めたと思われます。
「もう1回、同じ道を選ぶかと聞かれたら、選ぶと思いますけど・・・。2、3日悩みます」フェンシングに対して、そのようなコメントを残している見延選手ですが、持って生まれた才能が、見延選手をつかんで離さなかったということでしょう。
日本人には不利なエペで勝てる理由
2008年の北京オリンピック男子・フルーレ個人で太田雄貴選手が銀メダルを獲得しましたが、背の低い日本人選手はどこを突いても得点になるエペは不利だと専門家はいいます。
現在男子エペ日本代表メンバーのFIE年間ランキングについては、21歳の加納虹輝選手(早稲田大学)5位、24歳山田優選手(自衛隊体育学校)14位、27歳宇山賢選手(三菱電機)20位ということで、2019年のワールドカップWCで団体優勝しているところから考えると、選手強化策が成果を上げてきたことや国際試合の経験が豊かになってきたことの表れなのかもしれません。
エペ人口が希薄な時代から取り組んできた見延選手は、空手やバレーボールというほかのスポーツで培ってきた「カンどころ」のようなものや筋肉の柔軟性、瞬発力と、日本人離れしたながーいリーチを生かせたのも大きな勝因と考えられています。そして単身イタリアに渡るという「投資」と「闘志」があって身に付いた国際感覚というものは見逃せないでしょう。
フェンシングはもともと中世の騎士たちによる剣術が始まりで、試合は「決闘」が変化したものだそうです。その「決闘」に一番近い形式がエペだといわれています。スタイルは違えども日本人は、長らく刀を腰に差していた武士の末裔です。日本では剣道になり、西洋ではフェンシングとして騎士道が残っているようです。日本に入ってきたのは1884年と歴史が浅いゆえに、選手もうすいのです。が、選手が少ないのに勝てるのには、騎士道に似た精神背景を持っているからかもしれません。「人間味が出るスポーツ」とコメントしているところからも精神力と切っても切れないスポーツなのだとわかります。
※足の先からすべて、全身が的になる駆け引きのエペ
得点は胴のみ。精密な攻防、さきに攻撃した方が優先権を得られるフルーレ
的は腰から頭までの上半身。スピードが命の豪快な剣さばきが見どころ。一撃必殺のサーブル
24歳、オリンピック落選でして得たもの
「ふるさと大使」になり、地元の職人さんにいただいたものだという、魂のこもった越前市の特産品の包丁を研いで競技に集中するメンタルを作っていると語ります。頭を切り替える効果があり、その後世界ランクは3位まで上昇するという効果をもたらしました。日常生活ではマジックハンドを使用してフェンシングで手を伸ばすイメージトレーニングをしているとか。日常までフェンシングをイメージすることで、197㎝と異常に長いリーチと世界ランク1位を引き寄せたのです。
しかしそうなる前の2012年、エペ選手として円熟したとみられる25歳で迎えたロンドンオリンピックには落選を喫してしまいました。そして単身イタリアに渡り、外国人の前に委縮せず堂々と渡り合えるだけの誇り、「日本人としての大和魂をもって闘う」精神を身に着けたのではないでしょうか。
フェンシングの日本勢で史上初の年間1位となった見延選手は、2019年11月30日にスイスのローザンヌで国際連盟の年間表彰式に羽織はかま姿で臨んだというニュースが飛び込んできました。それが大和魂の表現なのでしょうね。※2019年12月時点では世界ランク3位
また、「感謝する」という気持ちだけは信念として持ち続けたいと自ら語っています。
スポンサー多数、テレビ出演多数
『デサント』ブランドにおいて、フェンシング競技のエースと称されエペ種目で活躍する見延和靖(みのべかずやす)選手とトレーニングウエアやソックスなどの小物に関するアドバイザリー契約を締結しています。デサントだけでなくDACホールディングス、ハローストレージなどのほか、地元福井越前市の「ふるさと大使」に任命されています。
多数のテレビ番組にも登場しており、明るい存在感や、引き締まった甘いマスクから零れ落ちる落ち着いたコメント力を披露しています。愛されていますね。
公式個人ホームページでやりたいこと
「世界選手権を終え、年間王者として今シーズンを締めくくることが出来たことは、日本人として年間王者となる史上初のこと。歴史に名を刻むことができ、誇りに思うと同時に、日本の男子エペ全体のレベルが上がっている事は間違いなく、次はチームとして、年間王者を狙いに行く。」との抱負を語っている見延選手は、自分が先陣を切ったフェンシングエペの普及に尽くしたいと考えているようです。
それにしてもフェンサーってみんなこうなの?
見事な筋肉・・・
見延和靖選手のホロスコープ、結婚は
イケメンフェンサーとしてテレビにも引っ張りだこの見延選手ですが、「彼女」「奥さん」の影が全く見えてきません。遅咲きで、選手生活の中で挫折を味わって、自ら視野を広げてきただけあり、性格も練れているようにお見受けします。フェンサー人生は長いらしく、まだまだ私たちをフェンシングで楽しませてくれると期待しますが、本質的にはどのような方なのでしょう。
生まれた時間を省いたホロスコープで見る限り、世界を股にかけるアスリートであることは間違いないにしても、別な側面が見え隠れします。女性に支えられる、というか、金星と冥王星は調和してつながっており、運命づけられているような関係性が見えてきます。マスコミにも親和性が高いので、お相手は太田選手と同様、インタビューしたアナウンサーの可能もあるかと。
ただ、理想の高さは否めません。”究極の選択”や理屈を必要とするので、決断するためにはちょっと厄介かも。家族と共に勝ち取った今の立場であることを良く知っているので、家族愛が強く、成果を上げる選手にはとても多いのですが幸せな家庭に恵まれた選手ですね。
見延和靖選手の開運コード
「感謝」
「家族の応援」
「大和魂」
「美しい筋肉」
「極みをめざす」
もし、オリンピックに選ばれたなら絶対応援したい選手です!
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