平成30年(2018年)10月27日(土)、京都四条南座が11月1日に新開場する記念として「南座発祥400年 南座新開場祇園お練り」が開催され、女形の中村時蔵(なかむらときぞう)、11月公演「吉例顔見世興行」の主役で高麗屋3代の襲名披露を行う松本幸四郎(まつもとこうしろう)、市川染五郎(いちかわそめごろう)、最年少は中村勘九郎(なかむらかんくろう)の次男・中村長三郎(なかむらちょうざぶろう)ら、総勢70名の歌舞伎俳優が祇園四条の南座から八坂神社西楼門前まで四条通を約400mを練り歩きました。
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南座発祥400年 南座新開場祇園お練り(みなみざしんかいじょうぎおんおねり)
日時/2018年(平成30年)10月27日(土)14:30~15:30 ※雨天決行、荒天中止(延期予定はなし)
場所/四条通 南座前から東大路通まで
スケジュール/南座前で出発式→お練り出発→八坂神社西楼門前(祇園石段下交差点) お練り終了
練り歩きメンバー/中村時蔵(なかむらときぞう)、松本幸四郎(まつもとこうしろう)、市川染五郎(いちかわそめごろう)、中村長三郎(なかむらちょうざぶろう)ら総勢70名
問い合わせ先/南座 075-561-1155
日本最古の劇場で、史上初のイベント「70名の歌舞伎役者練り歩き」
歌舞伎とは日本固有の芸能であり伝統芸能で、1965年に重要無形文化財に指定されました。そのはじめはというと「阿国(おくに)」が、京において披露した歌舞伎踊り(かふきおとり)が元祖となっているようです。その名が初めて現れたのが1603年となっています。
はじめは、傾き物(かぶきもの)が茶屋の女性と戯れる部分を含むもので、遊女の間に広まっていったようです。わずか10年で全国に広まったそうです。
一説には、遊女歌舞伎や若衆歌舞伎にかかわるけんかや刀傷沙汰か絶えず1630年ごろ歌舞伎の禁止され、野郎歌舞伎へ発展していったと言われています。
荒事(あらごと)を演じた江戸の元禄歌舞伎役者である初代市川団十郎、やつし事を演じた京都上方歌舞伎始祖の一人とされる初代坂田藤十郎(和事の祖とされる)が人気を博しました。
京都四條南座(きょうとしじょうみなみざ)通称:南座の発祥
京都四條南座(きょうとしじょうみなみざ)通称:南座は、慶長年間( 1596-1615年)初期に起源をもち、元和年間に官許されたとされる劇場であり、同一の場所で今日まで興行を続けてきたという意味で、日本最古の劇場とされています。
お練り(おねり)とは?
神道の祭礼で、普段は神社にいる神霊が氏子町内をめぐり、御旅所などへ渡御(とぎょ)する際に一時的に鎮まるとされる輿(こし)のことを神輿(みこし)や山車(だし)といいます。神様が乗った神輿が氏子の家や他の神社へお渡りになるご神事です。祭礼中の移動のときは「市中を練り廻す」「参道を練り歩く」という表現を使われることがおおいでしょう。
歌舞伎役者による「お練り」については、2013年東京でも行われました。
■歌舞伎座新開場記念 銀座・春のパレード「GINZA花道」
2013年3月27日(水)、東京で「祝祭と観光の街 銀座」歌舞伎座新開場記念 銀座・春のパレード「GINZA花道」が開催され、歌舞伎俳優総勢約60名が「お練り」を行いました。歌舞伎座新開場のまえに、銀座通り銀座口から銀座四丁目交差点までの銀座通り約400mを、纏振り(まといふり)と木遣り唄(きやりうた)の先導に続き、時蔵、芝雀、又五郎、福助、翫雀、扇雀、橋之助、孝太郎、さらに、染五郎、松緑、猿之助、菊之助、海老蔵、また、愛之助、獅童、勘九郎、七之助ほか、若手も含め約60名の紋付袴姿の歌舞伎俳優が練り歩きに参加し3万2千人の観客を集めました。
■こんぴら歌舞伎大芝居まえの練り歩き
1835年(天保6年)に棟上げを行い、翌年完成した金毘羅大芝居は、江戸、大坂などの千両役者が舞台を踏み全国にも知られた芝居小屋です。別名、金丸座(かなまるざ)と親しまれ、国の重要文化財指定を受けています。その後廃館となり重要文化財指定も一度解除されましたが、復活。1985年に第一回の「四国こんぴら歌舞伎大芝居」を開催してから毎年、春の定期公演を行われるようになりました。この公演の前日には、役者を乗せた人力車が町を練り歩く催物(お練(ね)り)を行い、町は約千本を数える“のぼり”と、お練りの見物の人々であふれたそうです。人力車の回りには人だかり、掛け声が飛び交い、役者はファンとの握手、握手で押しつぶされそうなほどであったということです。
このような中、日本最古の劇場である南座で、開場して以来史上初の「お練り」が行われるということですから歌舞伎ファンならずとも見逃すわけにはいきませんね!近隣の交通規制を調べてみましょう。
10月27日(土)南座「お練り」に関する交通規制
南座「お練り」開催中、四条通は全車両交通規制を敷き、封鎖されます。このような規制が敷かれることは有名な祇園祭を除いて例がないそうです。
京都府警による臨時交通規制情報は以下になります。
南座「お練り」に伴う臨時交通規制
場所/四条通川端通東詰め~東大路通西詰めの区間
日時/2018年10月27日(土)13:30~16:30
京都四条南座 11月顔見世興行
當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎
松本幸四郎改め 二代目 松本白 鸚
市川染五郎改め 十代目 松本幸四郎 襲名披露
松本金太郎改め 八代目 市川染五郎
日程/2018年11月1日~25日
時間/昼の部 午前10時30分~ 夜の部 午後4時30分~
料金/一等席25,000円、二等席A12,000円、二等席B10,000円、三等席8,000円、四等席6,000円、特別席27,000円
チケット販売/10月15日(月)午前10時より チケット発売予定
問い合わせ先/南座 075-561-1155
京都四条南座 12月顔見世興行
當る亥歳吉例顔見世興行
日程/12月1日~26日
時間/昼の部 午前10時30分~ 夜の部 午後4時30分~
料金/一等席25,000円、二等席A12,000円、二等席B10,000円、三等席8,000円、四等席6,000円、特別席27,000円
問い合わせ先/南座 075-561-1155
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