フィリピンの避暑地バギオに滞在中、世界遺産に登録された歴史都市、イロコス地方のヒガンへ週末旅行に行きました。
標高の高い所にあるバギオは2月のこの季節、最低気温は13度程度で、やや寒いのですが下界に下りれば乾季でお天気も良く、30度近くあります。
ヒガンはバギオから5時間ほど、海岸沿いを北に進んだ南シナ海に面した街です。
フィリピン人が一度は来たい歴史都市の散策レポートをしていきます。
目次 Contents
ヒガンの美しい歴史的都市景観のレキシ
ヒガンは16世紀、スペインによる植民地時代にさかのぼる、もっとも広い歴史的街並みが現存する、フィリピンでも特別な街です。
マニラやセブにもあったこうした歴史都市は戦争で焼失しましたが、ヒガンだけは戦火を免れました。
大アブラ川、メスティーソ川、ガバンツ川で区切られたこの土地は、植民地時代にスペインがフィリピンにやってくる以前から中国から、川を通じてイスラ・デ・ヒガンで貿易をおこなっていました。
金・蜜蝋・原住民による製品と、アジアの王国から持ち込まれるエキゾチックな品々とが交換されました。
移民の殆どは中国人で、彼岸に定住し原住民との姻戚関係を結んで混血となりビガノスと呼ばれました。
まるで中世のヨーロッパにタイムスリップしたような、美しい街です。
バギオからヒガンへ行くには
バギオのバスターミナル(的な場所)にある数々の店の中で「パルタスバス」を探し出し、VIGAN行きのチケットを購入します。
フィリピンのバスチケットは予約はできず、出発の1時間ほど前からチケット売り場で購入できる仕組みです。
フィリピン内の観光地移動はほとんどバスですが、高原都市バギオからの移動はたいてい揺れます。バス酔いに不安な方は酔い止め薬を確保しておくといいですね。
ヒガンのおすすめ観光スポット
一番は世界遺産に登録されているという、16世紀の建物が残存する歴史的な通りですね。
そして大聖堂と広場も観光客の憩いの場になっています。
ヒガンのパルタスバスターミナルからメステーソ川にそってとおるGEN.ルナ通りをどんどん歩きます。
看板の奥はむき出しのレンガ壁も雰囲気ありますね!熱田神宮の信長塀に似た作りです。
さて、まずはセントポールメトロポリタン大聖堂を目指します。
セントポールメトロポリタン大聖堂
サルセド広場前にあり、その白く美しい外観で人々を魅了します。
1578年に木材とわらぶき屋根で作られた礼拝堂として創設されましたが、その後地震による被害を受けて教会が建て直され、後にこのような大聖堂となったそうです。
そうです。地震国なんですよね!フィリピンも。
そんなわけで地震に強い、フィリピン流バロック様式(地震バロック)で建てられています。
乾季の深い青色に生える、まさにフィリピンならではの大聖堂ですね!
長いバス旅の上に少し歩いて疲れました。
小腹が空いたので、ちょっとおそいランチタイムです。
名物「ミキ」って?
フィリピン料理には麺類も多いです。
ビーフンやマミ(ラーメン)、カントン(乾麺)などありますが、生めんを使ったものをミキというそうです。
ラーメンとうどんの間のような感じ。
ワンタンスープや”カントン”という名前にも中国文化の影響が色濃く感じられます。
治安が良く、夜の方がオススメ!と聞いたので、お宿のチェックインしてから街に繰り出します!
【夜の世界遺産】クリソロゴ通り
当地が現在のような歴史都市としてフィリピンに残っていることはとても意味深いことです。
スペインや中国が運び込んだ世界中の宝物と一緒に、生活文化としても入って融合しています。
小さい子たちが遊ぶ姿も見えるほど治安が良く、古い街並みをかき消してロマンチックな香り満載です!
通りに敷き詰められたレンガにも”ヒガン”の文字が刻印されてステキです。
ちなみに昼間は観光客用の馬車が走っています。
クリソロゴ通りをぶらぶら散策していると、大聖堂のあるサルセド広場の噴水が、南国情緒を振りまいています。
サルセド広場夜の噴水ショー!
30分ほどの噴水のショーは、レーザー光線も照射して派手に始まります。
出だし曲は日本の曲だったので、ひょっとして日本人のイベント設計かも?
結構本格的で、軽快な曲に乗ってライトと噴水が踊るように目を楽しませてくれます。
無料で自由に観られ、週末は2回行われるそうです。
最新情報をお届けします
Twitter でcotomamaをフォローしよう!
Follow @cotonomanimani
この記事へのコメントはありません。