ネットショッピングを楽しむ人は年々増えており、その市場規模は2016年経産省のレポートで法人と個人での取引において15兆円を超えるようになりました。ネットショッピングを楽しむ人は全世代で60%を超えており、年代ごとに利用する人は増えて20代ともなると90%を超える人がネットショッピングを楽しんでいるという2016年における調査結果が青山ハッピー研究所から発表されています。
ネットショッピングはネット通販とかeコマースとかECと言われることもあり正式には「電子商取引」と言われるものです。タブレットやスマホの普及で、世界中どこからでもいつでもほしいものを買うことができるのですから便利なものです。大きなもの、重いものは配送してもらえるし、ネットで購入する場合のみの特価で購入できる場合もあります。直接足を運ばなくても比較検討できますし飛行機も、旅行も、趣味のグッズも食品もお店に足を運ばなくても最安値で狙ったものが手に入れられるのですから、今後もますます増えていくでしょう。
ネットショッピングをしている人は今どんなものを買っているのでしょう。そしてどんな買い方をしているのでしょうか。
店頭で買う楽しみもまた捨てがたいものですが、欲しいものを店頭で買う前に、ネットショッピングの賢い使い方を知っておけば後悔がありません。
目次 Contents
みんなどんなものをネットショッピングしているの?
青山ハッピー研究所の調査によれば、ネットショッピングが好きではないという人は2割ほどの人は、個人情報漏洩の心配、見た目と実物が違った場合の落胆などを理由にしていますが、7割以上の人はネットショッピングを好意的的に利用しています。日常品の購入に使用している女性の方がネットショッピングの利用率は高いようです。
男性の購入ランキング
1位家電・AV製品 48%
2位ファッション 44.1%
3位ホテル・旅行予約 43.8%
4位PC関連製品・ソフト 42.9%
5位雑誌・書籍 41.7%
6位日用品・生活雑貨
7位生鮮を含めた食品
8位CD・DVD、音楽・映画DW
9位航空券・コンサート・イベントなどのチケット
10位酒類女性の購入ランキング
1位ファッション 68%
2位生鮮を含めた食品 52.8%
3位化粧品・スキンケア商品 51.6%
4位日用品・生活雑貨 50.9%
5位雑誌・書籍 47.3%
6位ホテル・旅行予約 46.3%
7位スイーツ・お菓子
8位航空券・コンサート・イベントなどのチケット
9位家電・AV製品
10位キッチン・生活雑貨・食器青山ハッピー研究所調べ 2016年10月
かさばって重い荷物をお店から家に運ぶことは段々なくなりつつあります。
産地直送野菜やとれたて魚介類、話題のスイーツをお取り寄せする文化が定着しつつあるようですね。もちろん、遠方の方へのお歳暮・お中元だけでなく母の日・父の日・バレンタインやホワイトデー・誕生日や記念日の贈り物をネットショッピングすることも慣例になりつつあります。
その場所でしか手に入らないモノを、ネットだからこそ購入できることもあります。
600種類の生地を取り扱う手作り傘専門店では刺繍で文字も入れられるサービスを提供しており、その道50年の傘職人がつくる6480円の傘はお店がなくネットでしか手に入らないそうです。
4年で売り上げが20倍にもなっているのは、イベント出張型のサービスをネット販売するものです。出張回転ずしは年間200件の依頼があり、板さんも出張してくれて2時間12人前8万円から提供されるそうです。ホームパーティの出張シェフは高級なパーティだけのものでしたが、ネットを通じてイベント型サービスショップが増えているようですね。
似顔絵が書かれた誕生ケーキや写真ををプリントした誕生ケーキなどをネットショッピングで注文するなど、冷凍ものや生ものの流通技術も進化したので、販売者にとっても販路が広くなるのです。
筆者が使っているのは、ホテルや飛行機・新幹線チケット、贈り物、布団やソファなどの大物、洋服や化粧品、書籍など、ランキングに入っているものはほとんどネットショッピングですね。カードの申し込みはもとより通帳を作ったりもします。
■ネットで買えないモノもある
ネットで買えないモノもあります。伊勢神宮や熱田神宮などの一日参りでしか手に入らない朔日餅(ついたちもち)とかね。あと、高校野球の決勝チケットなど、予約できなかったり予選試合のチケットで代用できないものは4時間前でも6時間前でも並ぶほかありません。
朝市の露店に置かれているものも、部分的にネット通販で送ってもらえることも多くなってきました。けれども、レアなもの、一品ものはやっぱり現地で並んで購入するしかありません。
みんなどういう購入の仕方をしてるの?
■日用品や食品
日用品や食品などの消費・消耗品は週に一度のまとめ買いをしている人が多いようです。店頭でまとめ買いをすると、飲み物がかさばり大変な重さになりますから、楽ちんです。また、一週間に一度の買い物にすることで食費などを決めて節約できるメリットもあります。
■酒類・水
ビールやワインなど日持ちのする酒類や、いざという時のストックにもなるミネラルウォーターは1カ月に一度のまとめ買いをするそうです。(40代女性)一か月の消費量がわかっていて日持ちのするものに関しては定期購入することで一回一回注文する手間も省けます。季節によって消費量が異なる場合は「無くなる少し前に購入する」という買い方をしている人もいます。
■化粧品・電化製品・書籍など
ネットで購入する際に、困ることは「試着できない」「実物を見られない」ことです。比較的安価なものでも化粧品など、実際に肌につけるものに関しては色の感じ、肌の色とのマッチングなど、メーカーにより、製品により様々です。こういう場合に参考にするのが以下です。
・口コミサイト
その製品を実際に使った人がどんなコメントしているかを見ることで消費者の生の声を聞けます。販売者側よりの意見ではなく、公平な目で見た製品の特長を語ってくれることもありますから購入の参考になります。口コミサイトや、アマゾンなどには購入者による☆付け機能があり、星の数も一つの参考になります。ただし、「サクラ」や同業他社からの荒らしにはご注意を。
・比較サイト
同じ製品でもお店によって価格は異なります。だから、電化製品一つ買うにも梯子をすることってありますね。でも比較サイトならば比較的新しい製品の価格がどの店でいくらで売られているかを比較することができます。比較サイトを利用して最もコストパフォーマンスの良いお店でネットショッピングするのもいいのですが、もっと確実に納得して購入したい場合は、その製品のお値打ち価格を知ってから、リアル店舗で実際に製品をみたり、試したりしてからの購入がよいですね。実際の店舗の方がキャンペーンなど組んでお値打ち価格のこともありますし、その場で手に入れられるというメリットもあります。
・実店舗の使い方
ファッションを通販サイトで購入する人も多いのですが、例えば靴などは通販に最も向かない商品ではないでしょうか。けれども、実際の店舗で試着しメーカ―や商品番号がわかっている場合は、通販サイトの方が安く手に入ることもあります。急がない場合は、実店舗でフィッティングして気に入った靴をネットで探してみることをお勧めします。現行モデルの場合メーカーの販売ページでは、店舗と同じ定価で売られていると思いますが、通販サイトでは割引価格になっている場合があります。
靴を百貨店などで購入すれば、百貨店の顧客となるわけです。百貨店にも購入金額により割引が効いたりしますし、鉄道系のお店ならクレジット付きカードで通勤電車の定期券が購入できたりもします。顧客オンリーのセール案内が届いたりすることもあります。百貨店の顧客メリットを享受するか他の通販サイトのポイント付加、割引などのメリットを享受するかはあなた次第です。
ネットショッピングと実店舗を合体する
例えばお弁当屋さんやお寿司屋さん、ピザ屋さんなどデリバリ―で持ってきてもらうとお店にとっては経費がかかるのでその分価格は高くなります。逆に店舗で購入する場合は、購入者が待たされることもありますよね。だから、事前に電話予約をしておけば、すぐに商品を受け取ることができます。これをネットショッピングにすれば、予約した客がとりに来ないというトラブルも減りますし、お客さんは待ち時間なく商品を受け取れます。
レジ待ちすることなくスマホなどにインストールしたお店のアプリで注文し、3分後にはハンバーガーや飲み物を受け取れたら時短になります。こうした事前注文ができるモバイルオーダーアプリを導入するテイクアウトやファーストフードのお店が増えているようです。時間短縮になるだけでなく、暑い中行列に並ぶ必要がなくなるし、ポイントが付加される機能などもついています。
アマゾンでは、実店舗(といってもピックアップストア)を展開しています。ネットショッピングで購入した商品を受け取るだけのお店です。日本にも何か所かのピックアップストアがあるようですね。倉庫をAI機能で素早く移動する棚が駆け巡り、2分以内に窓口に購入した商品が届くようになっています。機械化と人による合同作業で、安心安全迅速に手元に届く安心感があります。
スマホをス買うようになってネットでサービスやモノを購入する機会はますます増えていくでしょうし、AIの発達と同時にネットショッピングもどんどん進化していくことでしょう。
無駄な時間を有効にすごすためのネットショッピング
ネットでイメージする洋服を買おうとすると本当にたくさんのサイトがある中から選ぶだけでも時間がかかり疲労します。実店舗に行ったらいったでウインドウショッピングするだけでも疲れ果てるし、時間をとられるのは同じと言えば同じです。それは楽しみの一つなので仕方がないことですね。
でも、並んでいる時間をなくしたり、オーダーの品が出てくるまでの待ち時間を減らしたり、お医者さんの待ち時間が無くなるのはうれしい限りです。
こうした文明の利器を使えないために苦労したり不便するのを避けるには、やはりスマホやパソコン音痴のままでいないことでしょう。
90歳になるおじいさんも、スマホを持って動いています。殆ど電話でしか使わないとしても自宅電話に出るとセールスの電話がとても多いし、振り込め詐欺に遭う確率も高まります。緊急時の連絡も取りやすい、GPS機能で居場所を特定できるなどメリットが大きいので持たせていると家族はいいます。
スマホの操作に慣れ、パソコンに慣れ、インターネットリテラシー(危険な面も熟知し使いこなす能力)を高めておくことは必須ですね。
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