2018年韓国の平昌オリンピックはメダル13個という日本の冬季オリンピック史上最多のメダルを獲得しました。
各選手の血のにじむような努力と、勝利をとりに行く決意と、ファンも含めて選手をささえる環境のすべてが栄光の道へとつながったのだと思います。
選手にまつわるメダルへの道を作ったものは何だったのかについて「ことのまにまに。」の視点で調べます。
平昌オリンピック日本選手団初のメダルを獲得し、男子モーグルに初のメダルをもたらした原大智選手にスポットを当てます。
目次 Contents
原大智(はらだいち)選手のプロフィール
誕生日/1997年3月4日生まれ(20歳)
出身地/東京都渋谷区
身長/172㎝
所属/チームジョックス所属/日本大学スポーツ科学部競技スポーツ学科
練習拠点/川場スキー場、NASPAスキー場
スキーを始めたきっかけ/3歳でスキーが趣味の父に連れられスキーを始めた
星座/うお座 B型
家族/父親 原勇樹、母親 原ゆみ、弟日本体育大学荏原高等学校スキー部
小学校6年生 モーグルを始める
2009年 中学時代 新潟県南魚沼郡のNASPAスキーガーデンで練習を重ねる
16歳 単身でカナダに渡りスキー留学
2015年 全日本モーグル選手権優勝
2016年 W杯秋田大会4位、W杯年間ランキング8位
2017年 W杯レイクプラシッド大会4位、アジア冬季競技大会(冬季アジア札幌大会)のデュアル・モーグルで銀メダル
2018年 W杯カルガリー大会15位
カナダトレンブランモーグル13位
2月12日 平昌オリンピックのフリースタイルスキー男子モーグル決勝で82.19点を記録して銅メダル
幼いころから夢に一直線!原大智選手
原大智選手の弟さんも高校でスキーをやっているようですが、ご両親がアスリートであったという事ではないようです。
ただ、お父様の趣味がバイクとスキーということで、小さいころからいろいろな経験をさせてもらってきたのですね。
4年生ごろ芽生えた夢を追いかけて中学生に上がるときに親元を離れてスキー三昧の生活を始めています。
13歳の時に平子剛選手と出会ったことが転機になったのは間違いありません。
練習拠点であったナスパスキー場の管理人である南雲さんが原選手の専用コースを作ったというお話からも、原選手が多くのひとの応援を得ていることがよくわかります。南雲さんによれば「明るく優しくハートが強い。我慢強いところもあり、イライラを表に出さないタイプ」といっています。
専用コースを作ったのは、コーチが高いレベルのコースを中二の原選手に与えたかったからだという事ですが、そのようなサポートを受けられるほど魅力的な何かを原選手が持っていることが、エピソードからにじみ出ています。
原選手が15歳の時に27歳という若さで亡くなったコーチである平子さんの霊前に「絶対オリンピックで金をとるから!」と約束したといいます。
ひたむきさ、素直さ、頑張り、努力が人を引き付ける魅力となっている気がしますね。おそらく、そのまっすぐさはご家族の姿勢であるような気もします。
ひたむきさ、才能に対して素直に打ち込む頑張りは、子どもをカナダの一流校に入れたことでもかいま見られます。
CSBAウィスラー(カナディアン・スポーツ・ビジネス・アカデミー)ディプロマ
一流と接触する機会を、才能ある子どもに与えることは、親ならば願う事です。
けれども子どもに必要十分な環境を与えてサポートできるかと問われれば、なかなかそうはいきません。
それを原選手は与えられています。
CSBAウィスラーはモーグルの強豪であるカナダのブリティッシュコロンビア州で唯一の公式認可を受けたスポーツ専門学校であり、だら選手はここで4年間学んでいます。
とおしで2000万円と言われる学費をだして、ご家族は原大智という世界一流の宝物を磨き上げました。
さらにこの学校では「選手生活を終えた後」への道が見えるような体験を積んだようで、将来を見据えて現在の学校を選択したとのこと。
投資のし甲斐があるひとなんですね。
原大智選手は「カナダへスキー留学させてくれた両親には感謝している。オリンピックで表彰台に立つ姿を見せたい」「金メダルが一番の目標で、とらなければならないモノだと思っている」とコメントしています。
中学時代の新潟スキー留学やカナダへの留学は、それ自体が大きなプレッシャーになったことでしょうが、プレッシャーを力に変えることのできる稀有な人物なのでしょう。それはつまり、サポートする人たちへの熱い恩返しになっていて、こうやって熱狂的なファンができてくるんだな、と思えます。すごいですね。
荒れるコースでまっすぐに、まっすぐに!
今回のコースは、寒いけれども雪が降らない地域で、人工雪などで整備されたコースだったと聞きます。
いろいろな競技で優勝候補者が消えるアクシデントが多かったとも聞きます。
ライバルである選手も失格になりました。
きっと不安がよぎったのではないかと思えるのですが、淡々と滑り切りました。
オリンピックまでの試合では点数が伸び悩むことが続いていました。課題としているエア(ジャンプ)を何とかしなければ良い点数が出ないと、改めて実感したシーズンだったとコメントしています。「技術的には“踏み切り” のところが一番弱く、そこが世界レベルからは劣っているなと思う」との自己分析もしっかりできていて、ウォータージャンプでフォームをチェックしながら強化したことが、自信につながり恐怖心の克服に力をえたのでしょう。
得意のターンは膝がそろっていてリズムよく一気に滑り降りてきてましたね。
原大智選手が女神に愛されたわけ
第一の熱狂的なファンはご両親や家族なのでしょう。
オリンピックを目指したというお父さんはもとより、同じくスキーをやっている弟さんは「大智が安心して世界へ出ていけるように、家を継いで支える」といって応援しています。
そして、コーチやスキー場の人たちが時間や労力お金という資源を投資したくなる人なのです。
「素直さ」「ひたむきさ」「ハートの強さ」
ハートの強さには「恩を絶対に返したいんだ」という「礼」の気持ちが奥に見え隠れします。
こういう人を女神さまは放っておかないですね。
うお座の原大智選手
うお座は女性宮、柔軟宮、水の宮で、どちらかというと女性的な芸術性などとして現れやすい気がします。
情が深いというか、コーチののエピソード、スキー場の管理人さんのお話、お父さんの夢を引き継いでいるところなど「つないでいく」感性がとても豊かです。
けれども、原選手のホロスコープで特徴的なのは、やはり「火星」です。
火星が木星と土星+トランスサタニアンすべての星と関係しています。
アスリートとしてなにか使命のようなものを持って生まれているのでしょう。
(画像出典:NHK)
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